西武・山川“軽々”どすこい弾!体重5キロ絞ってフォーム改良、手応え十分

[ 2020年6月6日 05:30 ]

練習試合   西武8―5中日 ( 2020年6月5日    メットライフD )

<練習試合 西・中>6回無死一塁、2ランを放った山川は久しぶりのどすこいポーズ(撮影・尾崎 有希)
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 西武・山川の引き締まった体から放たれた打球は左翼席上段へと伸びていった。6回無死一塁。カウント1―1からゴンザレスの甘く入ったスライダーを振り抜く特大2ラン。「本当にたまたまだと思う。引き続き精度を上げていきたい」と謙虚に言った。

 ベンチに戻ると一昨年まで使っていたゆりやんレトリィバァの「調子乗っちゃって」ポーズを繰り返し、最後は無人のスタンドに向けて両手を突き上げながら「どすこーい」と叫んだ。パフォーマンスのフルコースに「僕が見据えるのは、お客さんが入る日が必ず来るということ。やっておいた方が、いざお客さんが入ってからもすんなりできる」と真顔で話した。

 4月上旬から約1カ月半続いた自主練習では自らを追い込んだ。「キャンプやオフの自主練習よりきつさは倍以上。体重は昨年から5キロ減り腹回りも絞れた」と明かす。昨季103キロの体重は98キロとなった。「動きを素早く(昨季43本塁打中2本だった)右方向の本塁打も増やす」ための体の切れをつくり上げてきた。

 従来の左足を豪快に上げる打撃フォームは、今季は上げ幅が小さい形に落ち着いた。「前後左右のぶれをなくし、クイック(投球)にも対応したい。フォーム的なことは、ほぼもう大丈夫。大きく足を上げなくてもホームランを打てると感じている」と練習試合再開後2戦目、計8打席目で飛び出した1号に手応えを得た。

 7回にも左前打を放って2試合連続複数安打をマークした。「開幕してからもずっといい状態で打てるようにやっていく」。3年連続本塁打王へ、あとは感覚を研ぎ澄ませていくだけだ。(大木 穂高)

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