“大魔神”佐々木主浩氏 現役時代に苦手だった意外な選手の名を明かす「僕が出ると出てくるんですよ」

[ 2020年6月3日 19:05 ]

佐々木主浩氏
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 元メジャーリーガーで、プロ野球解説者の佐々木主浩氏(52)が2日、TBSラジオ「伊集院光とらじおと」(月~木曜前8・30)に出演。対戦するのがイヤだった意外な選手の名前など、現役時代の思い出話に花を咲かせた。

 同学年で、大の野球ファンでもあるタレントの伊集院光(52)を相手に約40分間に渡ってトークを繰り広げた佐々木氏。まずは「本当に選手は大変、調整が」と、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けて開幕が当初予定から3カ月遅れとなった後輩たちへ思いを寄せた。そして、梅雨入り後の雨天中止などでさらに過密日程となった際に開催される可能性も出て来るダブルヘッダーについて「僕も経験ありますよ。中華街で肉まん買って来ましたから」と話して「途中で!?」と伊集院を驚かせると「お腹すくんで。なかなかおいしいんですよ」「今の選手は真面目ですから(そういうことはしない)」と笑いを誘った。

 さらに「対戦して一番嫌だったのは前田です」と4学年下に当たる“天才”前田智徳(元広島)の名前を挙げ「やる気がある時はちゃんと来るんですけど、やる気ない時はバット引きずってボックス(打席)入って来ます」と懐かしそうに思い出し笑い。「ずるずるずるずる…って。『これ、大丈夫だな』みたいな。『きょうはやる気ないな』みたいな」「(気合が)入ってる時は分かる。構えが違う」「『引きずって来たから大丈夫』みたいな」と伝説の打者の当時を振り返った。

 また、衝撃を受けた投手には「1年目の与田さん」と現在の中日・与田剛監督(54)の名前を挙げ「1年目の開幕戦で投げ合ったんですけど、延長戦で。その時、与田さんのボール見た時、なんじゃこりゃって思いました。それぐらいのまっすぐでしたね」とコメント。その後、メジャー移籍した後の話になると、日本では150キロ超の速球と落差のあるフォークで知られた佐々木氏だが「スピードでは絶対勝てないから。コントロールは負けないと思いました、メジャーには。(自分の球速は)メジャーでは普通より遅い方ですよ。コントロールだけです。コントロールと配球をちゃんとしないと打たれます、簡単に。日本ではだいたい真ん中に投げとけば大丈夫だって思ってました」と自分の中で“技巧派”に変えたと振り返った。

 メジャーで対戦した中で衝撃を受けた打者にはバーニー・ウイリアムス(元ヤンキース)とホルヘ・ポサダ(元ヤンキース)の名前を挙げた佐々木氏。そして、どうしても間(ま)が合ってしまう選手というのはいるもので、日本では「広島の高くん」と現在、広島でヘッドコーチを務める同学年の高信二(広島)の名前を挙げ「代打で出てくるんですけど、打たれるんですよ。僕が出ると出てくるんですよ」と苦笑い。さらに東北福祉大時代の1年後輩で、現在は阪神監督を務める矢野輝弘(のち燿大、中日、阪神)や大西崇之(中日、巨人)の名前を挙げた。

 ちなみに佐々木氏が51試合に登板して1勝1敗45セーブ、防御率0・64の驚異的な数字を残して横浜(現DeNA)を38年ぶりのセ・リーグ優勝&日本一に導き、MVPを獲得した1998年、大西には8月21日の横浜―中日戦(横浜)で9回表に4―2から代打同点2ランを打たれてセーブに失敗、矢野にも同年に2点適時二塁打を打たれたことがあり、高にはプロ2年目の1991年から94年まで通算打率・400と打ち込まれている。

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2020年6月3日のニュース