龍谷大平安・原田監督 甲子園常連校と「練習試合ラッシュ構想」、3年生の花道に真剣勝負を

[ 2020年6月1日 18:21 ]

部員とミーティングを行う龍谷大平安・原田監督
Photo By スポニチ

 3年生のために、熱血指揮官が動く。龍谷大平安(京都)・原田英彦監督(60)が1日、甲子園大会常連校との「練習試合ラッシュ構想」を明かした。3年生に対し「このまま卒業させたくない。僕も、僕なりに考えています」とし、全国の強豪との真剣勝負を花道とする考えだ。

 自分たちがどれほど力を付けてきたのか。それを確認する舞台を整えてあげたい。「秋、冬と頑張ってきた子にチャンスを与えられなかった。そういう子を使いたい」。6月下旬には昨秋明治神宮大会王者で、中止になった選抜大会では優勝候補と目されていた中京大中京(愛知)と対戦するなど、最大5試合程度を予定。「まだまだ(チームが)一つになっていない。野球をやっていて良かったと心の底から喜んで欲しい。短い期間だが、そういう体験をさせてやりたい」。3年生だけのメンバーで一丸となって、全国の強豪に真剣勝負を挑む。

 この日から段階的に学校が再開したことを受け、ミーティングの場を持った。自宅待機中の3年生部員、33人全員の家庭訪問を行ったが、甲子園大会中止が決まってからは初めての対面。新入生も含め、100人の部員に新型コロナウイルス感染拡大による、死者数、経済に与える影響など現状を説明したうえで「今、言えることは状況を頭に入れ、諦めないかんということ。キツい言葉だが、そうしないと次に進めない」と説いた。部活動も今後、段階的に再開させていく。

 春10度、夏8度の甲子園大会出場で通算30勝の名将は「甲子園なんて、どうでもいい。一人前になり、人間形成をし、自立して卒業する。僕の目的はそれ」と言う。生徒たちの成長を促し、次の道に進む推進力とするため、指揮官は尽力する。

続きを表示

この記事のフォト

2020年6月1日のニュース