広島・ピレラ“来日1号”!空席の3番候補、守備に不安も山田コーチ「改善されてきている」

[ 2020年5月30日 05:30 ]

紅白戦   紅組5―4白組 ( 2020年5月29日    マツダ )

初回2死、ピレラは左越えにソロ本塁打を放つ (撮影・奥 調)
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 広島の新助っ人、ホセ・ピレラ外野手(30)が待望の“来日1号”を放った。開幕延期後初の紅白戦。初回2死、1ボールからエース・大瀬良の真ん中高めに抜けたスライダーを強振し、左翼席上段まで運んだ。「状態が非常にいいので、いいスイングをしようと思っていた。球も見えているし、甘い球を逃さないようにと思った」。5回には薮田から強烈な左前打を放ち、2打数2安打1四球と結果を残した。

 オープン戦では二塁打2本を含む10安打(打率・400)を数えながら本塁打はなく、紅白戦、オープン戦、練習試合を通じて計41打席目にして初めてアーチをかけた。

 松山の離脱によって3番候補に名前が挙がり、紅組3番で出場。「打順は関係ない。勝利に貢献できればいい」。米パドレス時代の17年には83試合で10本塁打を記録したように打球に角度さえつけば柵を越える力は十分にある。佐々岡監督からも「甘く入れば長打も打てる」と改めて期待を寄せられた。

 ただし、不安は残る。三塁守備では初回1死一塁から長野の平凡なゴロを二塁へ悪送球。開幕延期後も継続的に送球向上に取り組んでも、課題克服とは言い難い。「とにかく練習を積まないといけない。守備がしっかりしていないと試合には勝てない」。山田内野守備走塁コーチは「握り損ね。送球は改善されてきている」とかばい、三塁起用は継続の方針。途中からは本職の左翼にも就いた。開幕までに上昇気配の打力を最大限に生かす起用法を探る見通しだ。(河合 洋介)

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2020年5月30日のニュース