昨春の21世紀枠校 茨城・石岡一 50日ぶりに自主練習再開 「オール3年生」で代替大会勝利目指す

[ 2020年5月26日 05:30 ]

スポニチは応援します 「球児たちの特別な夏」

今後の野球部について話し合うため、3年生だけを集め話をした古屋主将(左奥)(撮影・河野 光希)
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 昨春のセンバツに21世紀枠で初出場した石岡一(茨城)が25日、同校で自主練習を再開。4月5日以来50日ぶりの練習は午前と午後組に分かれ、2時間汗を流した。練習後、女子部員1人を含む3年生27人が集まり、古屋健太郎主将(3年)は創部106年の歴史を後輩へつなぐためにも7月中旬に予定されている代替大会で勝利を目指すことを訴えた。

 「あと1カ月半、覚悟を決め、本気でぶつかりあって、もっと大きな思い出を残そう。その姿を見せることで下級生も続いてくれると思う」。夏の甲子園中止が決まった20日夜。自宅で母・道代さん(49)が「何のためにやってきたんだろう」と声を詰まらせたが、古屋は「2年半努力してきたことは無駄じゃない。そこで得られたことを今後に役立てたい」と前を向いた。翌21日、飯岡大政副将(3年)には電話で「この思いは俺たちの代しか分からない。でも無念さを見せることで、これから続く野球部に何かを残せるはず。全員につらく当たるからフォローしてくれ」と話したという。

 茨城県高野連は、26日の臨時理事会で代替大会の開催を正式決定する。20人の出場登録枠は今年に限り、3年生だけで出場する場合は上限を設けないことも話し合う。「オール3年生で臨みたい」。林健一郎監督(45)はそう語り、最上級生に熱いまなざしを送った。 (伊藤 幸男)

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2020年5月26日のニュース