長嶋一茂が振り返る恩師の関根潤三さんとの思い出「だいぶ、苦労を掛けてしまったのかな、と」

[ 2020年5月15日 20:57 ]

長嶋一茂
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 元プロ野球選手でタレントの長嶋一茂(54)が15日放送のテレビ朝日「ザワつく!金曜日」に出演し、4月9日に93歳で亡くなった恩師の関根潤三さんとの思い出を語った。

 番組では、一茂がヤクルトに入団した際の監督が関根さんで、ドラフト会議での1位指名には、関根さんの球団への“推薦”がかなりあったと紹介。ただし、野球選手としての技術に関しては認めていたが、関根さんは早くから人間性を見抜く鋭い指摘が多かったという。入団会見で関根さんは「ちょっと人気の方が先に進んでいて、彼は苦労するな、というのが正直な気持ち」と話し、一茂は「当時は僕もそんなこと言われて、何言ってんのかな、と思ったけど、今、客観的に見れば、そうですよね」と苦笑いした。

 さらに懐かしい練習風景も映像で流れ、関根さんが「練習の内容とか、気持ちの持ち方には問題がある。のっているときはスゴイ事をやるが、のらないときはまるっきり」と一茂を評するシーンも。だが、一方で「一茂がうまくいかなかったら、ミスターに恥をかかせる。ミスターは野球界の宝だから、絶対に恥をかかせてはいけない。ヤクルトに入れたのが本当に良かったのか」と自問自答する毎日だったといい、一茂も「だいぶ、苦労を掛けてしまったのかな、というのが一番の思い出」と、振り返った。

 関根さんが自身のことを語る映像について、一茂は初めて見たといい「もう少し、厳しい口調ですよ。温厚なイメージがあるが、ぼくは厳しい方だと思っていた。勝負に出たら、良い意味で非情になれる人。そうでないと勝負は勝てないから」と評し、「今もって、逝かれたことに関しては信じられない気持ち」と神妙な表情を浮かべていた。

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2020年5月15日のニュース