コロナ感染の阪神・藤浪が退院し謝罪「深く反省」 当面は自宅待機

[ 2020年4月8日 05:30 ]

退院し、コメントを発表した藤浪
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 新型コロナウイルスに感染して入院していた阪神の藤浪晋太郎投手(25)が7日、大阪府内の病院を退院した。厚生労働省が定める退院基準をクリアし、球団が発表した。今後は当面の間、自宅待機となる。伊藤隼太外野手(30)に続く2人目の退院者となり、球団を通じ、謝罪の意を込めたコメントを発表した。

 「この度はファンの皆様、野球関係者の方々、チームメートや球団の方々をはじめ多くの方々に多大なご迷惑とご心配をおかけしたことを深く反省し、おわび申し上げます。今後はプレーでファンの皆様の期待に応えることができるように、より一層、野球に精進してまいります」

 厚労省はPCR検査で陽性判定を受けて入院した際の退院基準を定めている。藤浪らのケースでは、症状消失後24時間以後に再検査し、陰性判定されればさらに24時間以後に検査。連続して陰性判定を受ければ退院することが可能になる。

 取材に応じた谷本修球団本部長が退院までの経緯を明かした。「症状はずいぶん以前から治まっていましたが、2回連続で陰性というのがなかなか難しかったようで。今日クリアしたという結果が出て、夕方退院できたという報告を受けてます」。続けて「先生からの指示もありますので、自宅で。入院しているのとほぼ同じような感じで」と今後の方針も明かした。

 藤浪は味覚、嗅覚の異常がきっかけで3月26日にPCR検査を受け、同日夜に陽性判定を受けて入院していた。感染源は特定されていないものの、可能性が高いとみられるのは先月14日に大阪市内で開かれた会食だ。3選手に加えて参加した大阪市在住の20代女性2人、神戸市在住の20代女性1人の感染が、既に確認されている。(巻木 周平)

 【阪神と新型コロナ】

 ▼3月14日 藤浪、伊藤隼、長坂ら7選手が大阪市内で知人らと会食。
 ▼18日 長坂が体調不良を訴え練習欠席。
 ▼19日 長坂が大阪府内の病院で「風邪」の診断。
 ▼20日 伊藤隼は中日との2軍練習試合(ナゴヤ)に参加。22日まで遠征。
 ▼21日 藤浪が嗅覚異常を訴える。
 ▼24日 療養していた長坂が練習合流。藤浪は兵庫県内の病院を受診。
 ▼25日 藤浪が別の病院を受診。
 ▼26日 藤浪、伊藤隼、長坂のPCR検査を実施。
 ▼27日 球団が3選手の陽性を発表。チームは活動停止に。
 ▼28日 14日の会食に参加した大阪市の20代女性2人の感染発表。
 ▼29日 14日の会食に参加した神戸市の20代女性の感染発表。
 ▼30日 球団が緊急の役員会を行い、活動停止をさらに1週間程度延長すると発表。
 ▼4月2日 長坂と寮生活を送る小幡がPCR検査を受ける。球団は翌3日に検査結果は陰性と発表。
 ▼5日 大阪府内の病院に入院していた伊藤隼が退院。

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