コロナ陽性の阪神・藤浪が自覚した初期症状「味覚嗅覚障害」に注意

[ 2020年3月28日 05:30 ]

阪神の藤浪
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 阪神は27日、藤浪晋太郎投手(25)と伊藤隼太外野手(30)、長坂拳弥捕手(25)が新型コロナウイルス感染を調べるPCR検査で陽性反応が出たと発表した。

 藤浪から嗅覚障害、伊藤隼と長坂から味覚障害の訴えが挙がり、「37・5度以上の発熱が4日以上」「せきが長引く」以外の症状に注目が集まり始めた。

 感染症が専門の中原英臣氏(山野美容芸術短大客員教授)は「普通の風邪でも嗅覚や味覚に異常が出ることはある」と新型コロナウイルス感染との区別の難しさを口にした。風邪症状の後に「感冒後嗅覚障害」としてにおいを感じなくなることはあるが、同ウイルス感染時は風邪症状がないまま嗅覚に異常が出る。においが分からなくなると味も感じづらくなるため、嗅覚障害と関連が考えられる。

 国内ではけん怠感を初期症状に挙げる陽性者が多く、日本眼科学会などは同ウイルスが結膜炎を起こす可能性を公表。一部陽性者は下痢、嘔吐(おうと)、筋肉痛も訴えている。中原氏は「少し体調が違うと感じた場合は、出かけない、他人に接触しない、など自分の体に敏感になってほしい」と説明した。野球選手の場合は「トレーニングでの接触、かけ声をかけての体操などは屋外の広い場所であればそれほどリスクはない」とし、屋内では換気を徹底すべきと強調。今回のケースを念頭に「通常の練習よりも、一般の人と同じように、近距離で長時間話をする会食などを気をつける必要がある」と話した。

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2020年3月28日のニュース