ソフトB・柳田 今季初1軍合流「“ギータ”と呼ばれていました」完全復活目指す

[ 2020年3月27日 05:30 ]

打撃練習を行う柳田(撮影・中村 達也)
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 昨年11月の右肘手術の影響などで2軍で調整していたソフトバンクの柳田悠岐外野手(31)が26日、今季初めて1軍に合流。工藤公康監督(56)は4月に予定している練習試合で結果を求める方針を示した。首脳陣は結果が出なければ2軍での再調整の可能性も示唆し、完全復活へ奮起を促した。

 背番号「9」が日焼けした顔でペイペイドームに戻ってきた。柳田は練習開始前に円陣であいさつ役に指名され、「2軍、3軍では“ギータ”と呼ばれていました。よろしくお願いします!」と爆笑を誘った。

 「景色が違う。球場に慣れていかないといけないなと。スイッチが入った(開幕の)瞬間に動ける体を準備していけば大丈夫」

 昨年11月に右肘を手術し、全治約3カ月の診断を受けた。2月の宮崎キャンプはリハビリ組で調整し、3月1日から2軍で実戦に復帰。同20日の広島戦では初のフル出場を果たし、前日25日に1軍合流を伝える電話での連絡が入り「ありがとうございます」と応じたという。

 昨年10月20日の巨人との日本シリーズ第2戦以来、158日ぶりに本拠地ドームで汗を流した。打撃練習では52スイングで8本の柵越えを放ったが、「こんなにチカチカしてましたっけ?」と違和感を感じていた。これまでは福岡県筑後市のファーム施設など、屋外での調整がほとんどだった。「球の見え方が違うので」と“視界調整”のためにバントマシンの球を32球あえて見逃し続けた。

 工藤監督ら首脳陣はギータの合流を喜びながらもサバイバルを示唆した。指揮官は「ゲームに出てもらうが結果を求める。実績?実績よりも結果です」ときっぱり。森ヘッドコーチも「柳田といえどまた2軍もある。結果を求めてやってもらいたい」。レギュラーの確約はなく、周東、栗原、新人の佐藤、柳町らと争うことになる。

 4月に入れば紅白戦など実戦形式が始まる予定だが、柳田は動じず、慌てない。「公式戦で結果を出せるか出せないか」と自信をのぞかせ、「試合の感じを戻していくだけ」と前を向いた。プロ10年目のシーズンへ、本当の戦いがいよいよ始まる。

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2020年3月27日のニュース