阪神 今年の新パフォ「矢野アロハ」に決定 糸原「日本一になったらハワイに行ける」

[ 2020年3月23日 05:30 ]

練習試合   阪神10―0ヤクルト ( 2020年3月22日    神宮 )

<ヤ・神>9回、右前打を放ち、ポーズを決める糸原(撮影・大森 寛明)
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 阪神は22日、ヤクルト戦(神宮)で14安打10得点を記録して快勝した。猛打爆発を誘発したのが新パフォーマンス「矢野アロハ」。日本一のV旅行で訪れるハワイを連想させ、予祝の一環として指揮官とナインが中心となり考案した。新型コロナ禍の影響で開幕日は未定だが、球春到来を待つ野球ファンに猛虎が笑顔を届ける。

 5回に見事なバスターエンドランを決めた北條が、一塁ベース上で謎のポーズを決めた。すかさず三塁ベンチも反応する。選手らが親指と小指を立て、ひと差し指、中指、薬指の3本を折り曲げたまま手の甲を空にかかげた。ハワイを連想させる新パフォーマンス。突如起こったハンドポーズついて、矢野監督は試合後に事の真相を明かした。

 「俺もアロハがいいなと思ってて、北條もアロハがいいなと言ってて。日本一になってV旅行でハワイやぞっていうのをね。このアロハの中は、裏方さんとかもV旅行へ連れて行くぞっていうのも全部込みで」

 そこには深い意味が込められていた。昨季はガッツポーズを「矢野ガッツ」と命名。ファンも同じパフォーマンスで喜びを分かちあった。舞台裏では第2弾を指揮官とナインが中心となって考案。その完成形が南国の島ではあいさつ代わりにも使用される「シャカ(Shaka)」サインだった。

 「ガッツポーズはガッツポーズで良いけど、何かちょっとやろうかって話してて。(糸原に話したのは)1週間くらい前にね。スローガンと一緒で選手が考えてくれることの方がね。俺らがやらすわけじゃないんでね」

 虎版「矢野アロハ」も“予祝”の一環だった。指揮官は「優勝すると決めている!」と繰り返し発言。バラ色のオフを想像し、どんな状況でも前向きに戦う。新ポーズも手伝って勢いづいた打線は14安打10得点の猛攻。途中出場で2安打した主将の糸原が補足する。

 「みんなで監督と話し合ってやるということになった。日本一になったらハワイに行ける。アロハです!」

 お楽しみは、まだあった。高山が口元で両手を広げ、腕を引いて胸を開けるポーズも初披露。「虎」を表す手話の一つだった。現時点でも新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、開幕日は未定。矢野監督は熱い思いを吐露する。

 「スタンド全部で気持ちがつながってね。一つの渦みたいになったら一体感ができる」

 今は早期の球春到来を信じて待つことしかできない。希望を与える使命感。矢野阪神が心地よい春へ向けて、準備を進めている。(山本 浩之)

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