中日・渡辺 伊東ヘッド“お灸”に発奮3安打大暴れ 開幕1軍へ猛アピール

[ 2020年3月22日 19:44 ]

練習試合   中日9―8広島 ( 2020年3月22日    マツダ )

<練習試合 広・中>7回2死、渡辺は左中間三塁打を放ち三塁に滑り込む(撮影・奥 調)
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 “お灸”の効果は抜群だった。「1番・中堅」で先発出場した中日・渡辺が2本の長打を含む3安打猛打賞。初の開幕1軍に向けて猛アピールした。

 不動のレギュラー・大島が20日の試合で右手甲を負傷し、大事を取って欠場。リードオフマンに抜てきされたが、1、2打席目はさんざんだった。

 相手新人・森下のチェンジアップに2打席とも空振り三振。2打席目の直後、伊東ヘッドコーチにベンチ奥へ呼び出され、きつい一言を投げかけられた。

 「もっと工夫しろ」

 森下は投球時、軸足の右足でしっかりと立ち左足を長く上げたフォームで投げ込む。そのタイミングに合わせられず対応に苦慮していた。

 第3打席は伊東ヘッドコーチの助言を頭に刻み込み、タイミングの取り方を工夫。走者が一塁にいたことも功を奏し、森下の直球を左前打。助言をすぐに結果で示し「たまたまですが、言葉の力です」と振り返った。

 その後は息を吹き返したように7回の第4打席は中田から左中間を破る三塁打。8回の第5打席は、代わったばかりの菊池保から右中間へ適時二塁打と大暴れ。「毎日、結果を出さないといけない立場なので」と必死にアピールした。

 それでも伊東ヘッドコーチは「状態が良いから使っている。結果が出なくても考えて打席に立っているな、というのが欲しい」と期待をしているからこそ、厳しい言葉。「1、2打席とも同じだったから呼んだ。言われなくても自分でやる姿が欲しい」と続け、さらなるレベルアップを求めた。

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2020年3月22日のニュース