ソフトバンク、鮮やか9回逆転サヨナラ ドラ1佐藤同点打から代打・栗原決めた!

[ 2020年3月22日 05:30 ]

練習試合   ソフトバンク3―2ロッテ ( 2020年3月21日    ペイペイD )

サヨナラ打を放った栗原はナインの出迎えを受ける(撮影・岡田 丈靖)
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 非公式戦とはいえ、昨季8勝17敗の天敵に連勝だ。ソフトバンクは21日、ロッテとの練習試合で逆転サヨナラ勝ちを収めた。1点を追う9回にドラフト1位・佐藤直樹外野手(21)が同点打を放ち、栗原陵矢捕手(23)が右中間を破るサヨナラ打をマークした。開幕が延期となったことで、1軍生き残りを懸ける若手選手たちのアピール合戦は続く。

 若鷹競演劇で、アンカーになった。打球は右中間の真ん中を抜けていった。2―2の9回無死満塁。代打で打席に入った栗原は「いいところだったので、楽な気持ちでいった。ゴロだけは打たないように」とサヨナラ打を振り返った。

 無観客の練習試合。大歓声が沸くことも、栗原がナインからもみくちゃにされることもなかったが、若手選手のアピールが重なり、チームとして価値ある逆転サヨナラ勝ちになった。

 1点を追う9回。先頭の三森が三塁前にセーフティーバントを決め出塁。続く周東はバスターエンドランのサインに、きっちり左前打を放ち一、三塁。ドラフト5位ルーキー・柳町が際どい球を見極めて四球で満塁とすると、同1位の佐藤が詰まりながら同点の中前打を放った。「外野まで飛ばそうと思った。高めに目付けしていった。詰まったけど、間に落ちてくれてラッキーだった。緊張もあったけど、自分が決められたらいいなと思って、逆にリラックスできた」と強心臓ぶりを発揮した。

 新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、開幕が延期に。同時に、開幕1軍入りを目指す若手選手にとって、サバイバルも延長戦に突入となった。現時点では最短で4月10日に開幕予定となっており、首脳陣は3月29日の楽天戦までをメンバー絞り込みの時期に設定している。そんな中での逆転サヨナラ勝ち。工藤監督は「いいつながりを見せてくれた。若い人たちにとって、一つ一つが大きいと思う」と、必死にアピールする若手選手に目を細めた。

 昨季8勝17敗と大きく負け越したロッテ相手に、2月の練習試合から4戦4勝。王貞治球団会長は「練習試合とは言え、連勝できて良かったね。彼ら(若手)は必死だからね」と、うれしそうに引き揚げた。

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