楽天の牧田 緩急健在39キロ差!871日ぶり日本「緊張しました」地元・静岡で1回零封

[ 2020年3月6日 05:30 ]

オープン戦   楽天4-0DeNA ( 2020年3月5日    静岡 )

オープン戦、DeNA打線を封じる楽天・牧田 (撮影・白鳥 佳樹)
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 3年ぶりに日本球界に復帰した楽天・牧田が6回から2番手で移籍後初実戦となるマウンドに立った。西武時代の17年10月16日の楽天戦以来、871日ぶりの日本での登板に「緊張しましたね。アメリカとの違いもあるので」と話したが、地面すれすれのリリースポイントから、テンポよくアンダースロー特有の球を繰り出した。

 先頭・百瀬にはフルカウントからの直球を中前に運ばれたが、ここから持ち味を発揮。続く神里は外角低めの直球で遊ゴロ併殺に仕留め、オースティンには初球からスローカーブを2球続け、最後はシュートで三ゴロに打ち取った。この日の最速は127キロで、88キロのカーブとの球速差は39キロ。捕手の太田は「緩急があって打者がタイミングをとりづらそうだった」と語った。

 キャンプイン直後に右肩の張りを訴え調整は遅れたが「焦りはまったくなかった」という。打撃投手やシート打撃は行わず、ぶっつけ実戦でマウンドの軟らかさは気になったが、「全体的にストライクゾーンは低いけど、そこに投げて勝負をしなければいけない」と確認。伊藤投手チーフコーチは「腕も振れていたし持ち味は出ていた」と評価した。次回は8日中日戦の登板を予定している。

 故郷・静岡の地で、日本球界復帰の一歩目を踏み出した。草薙球場で投げるのは、静清工2年の秋季大会以来。家族が応援に駆けつける予定だったが「無観客試合だったので物足りないというか、刺激はなかった」と苦笑いしたが、6月27、28両日には同球場で日本ハム戦が組まれている。経験豊富なサブマリンは「その時に見てほしいし、声をかけてもらえれば。楽しみにしてやっていく」と先を見据えた。 (重光 晋太郎)

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