DeNA・ドラ3伊勢 いきなり150キロ 1月の交通事故乗り越え実戦初登板

[ 2020年2月26日 05:30 ]

2軍練習試合(特別ルール)   DeNA2―2中日 ( 2020年2月25日    読谷 )

<中日2軍・DeNA2軍>力投する伊勢(撮影・椎名 航)
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 遅れてきたルーキーが150キロデビューだ。DeNAのドラフト3位・伊勢大夢(ひろむ)投手(21=明大)が中日2軍との練習試合で初の実戦登板。ラミレス監督の見守る前で1回1安打無失点、直球は自己最速に1キロに迫る150キロを計測した。

 「結果より、対打者に投げられたのが一番。武器の直球で(相手が)振り遅れていたのも収穫」。スリークオーターから堂々の投球。7回、先頭・滝野に中前打を許すも「自信がある」という巧みなクイック、けん制を駆使し、二盗を狙った相手をアウトに。2死後には根尾をスライダーで二ゴロに仕留めた。

 新人合同自主トレ直前の1月4日、熊本県内で交通事故を起こした。むち打ちなどの症状が出たために別メニュー調整。2軍キャンプでは三上と常にキャッチボールを行い、技術面などプロ生活の「いろは」を教わった。きょう26日にキャンプは打ち上げ。ギリギリ最後の実戦に滑り込みで間に合い、ラミレス監督も「凄く良かった。(中継ぎで)いいところで使える。開幕1軍の可能性もある」と評価した。

 広島のドラフト1位・森下とは明大の同期。「大卒で入った以上、一日も早く1軍でチームの力になるのは義務だと思っている」。名前の「大夢」のように、伊勢は大きな夢をつかむためにここから巻き返す。 (鈴木 勝巳)

 ▼DeNA田部(7回無死一、二塁で左翼に実戦初アーチとなる3ラン)バントのサインが出なかったので、思い切り振っていった。今まで木製バットで打ったことがないような、いい感触だった。

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2020年2月26日のニュース