日本ハム・輝星、復活1回0封 1軍初登板で13球中12球が直球!最速147キロで真っ向勝負

[ 2020年2月25日 05:30 ]

オープン戦   日本ハム2―5DeNA ( 2020年2月24日    タピックスタジアム名護 )

<オープン戦 日・D①>9回に登板し無失点に抑える吉田輝(撮影・沢田 明徳)
Photo By スポニチ

 狙ってもバットの芯に当たらない――。気温22度の沖縄・名護で、あの夏の直球がよみがえった。日本ハム・吉田輝が今キャンプ1軍初登板となったDeNA戦の9回に登板。全13球中12球が直球の真っ向勝負を挑み、1回無安打無失点に抑えた。

 「1イニングで自分の投球を見せるなら直球。直球の調子が良かったし、直球だけで抑えられてよかった」

 高卒2年目で開幕ローテーションを狙う右腕が1軍首脳陣への大事なアピールの場で大胆配球。先頭の知野は「(アドレナリンが)出過ぎた」と力んで四球を与えたが、ここで崩れない。続く柴田を144キロで二ゴロ併殺。乙坂にはこの日最速の147キロを2度もマークし、最後は144キロで二ゴロに斬った。視察したオリックス・渡辺正人スコアラーは「乙坂は直球に強い。カウント1―1から直球を空振りして直球を意識しているところで打ち取った。思った以上に直球に力があった」と昨季直球打率・357の乙坂を直球で抑えたことを評価した。

 金足農のエースとして甲子園準優勝した18年夏の直球復活が今季のテーマ。昨年6月12日の広島戦では直球がさえてデビュー戦初勝利も、それ以降は直球が精彩を欠き、3連敗でシーズンを終えた。雪辱を誓う今季は「もっと球威を増していきたい」と力を込める。

 栗山監督は吉田輝の今後について「1軍で投げる場所がないので2軍へ一度戻ってもらう」としたが「もう一回1軍でチャンスを与える」と確約した。「開幕まで1カ月あるのでもっと調子を上げられる」と吉田輝。開幕1軍を見据え、さらに直球を磨く。 (東尾 洋樹)

続きを表示

2020年2月25日のニュース