昨年野手転向の西武・川越 覚醒弾!“ポスト秋山”左翼獲りだ!フルスイング1号で猛アピール

[ 2020年2月23日 05:30 ]

練習試合   西武8―3ロッテ ( 2020年2月22日    春野 )

<西武・ロッテ>4回、勝ち越し2ランを放つ川越(撮影・西川祐介)
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 西武・川越は、打った瞬間の手応えがなかった。今季初の対外試合となったロッテ戦の4回2死二塁。1ボールから種市の142キロの直球を振り抜いた打球は右中間席に飛び込んだ。「打球が上がり過ぎて入ると思わなかった。この打球を本塁打と思えない時点でまだまだ」としながら「速い直球を振り抜く形はできた」と続けた。

 プロ5年目を迎えた26歳。投手から野手転向2年目で覚醒の予感がする。北海学園大時代も4番を打つ力があったが、昨年はイースタン・リーグで93試合に出場。1メートル74と小兵の左打者は、広角に打ち分ける形を磨いた。昨年11月から12月に台湾で開催されたアジア・ウインターリーグに参加し、打率・367で最優秀打者を獲得。さらなる飛躍へ、うまさに強さを身につけるため「もっと打球を遠くへ飛ばしたい」と今年1月に志願し山川の沖縄自主トレに同行した。

 山川からは「とにかく速い直球を打て」と言われる。初めて1軍に抜てきされた今キャンプも、山川とともに強く振り抜く意識を刻んだ。だからこそ、5回の第3打席、3ボールから甘い145キロの直球を見逃したことを反省する。結果は四球だったが、山川から「カウントに関係なくあの球を打てないと」と駄目出しされ「あの球をフルスイングしたら結果も変わった」と悔しがった。
 正中堅手だった秋山がレッズに移籍。金子が左翼から中堅に回るため、正左翼手は固定されていない。内外野を守れる新外国人スパンジェンバーグが有利だが、辻監督も「川越はいい感じ」と期待する。「とにかく結果を出し1軍に定着する」との誓いを胸に、フルスイングを続ける。 (大木 穂高)

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