広島・長野「ベテランと呼ばないで!」まだ35歳、移籍2年目の今年こそ「日本一」

[ 2020年2月18日 06:00 ]

<広島春季キャンプ>ベテランと呼ばせない!移籍2年目の逆襲を誓う長野は、ギャルの間で一世を風靡したeggポーズで若さをアピール。昨年ついに復刊した「egg」同様、チョーさんも復活だ(撮影・北條 貴史)
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 【広島・長野 単独インタビュー(1)】広島・長野久義外野手(35)が春季キャンプ休日の17日、スポニチ本紙の単独インタビューに応じた。不完全燃焼に終わった昨季の反省から、例年にない量の走り込みを自らに課して、復活とV奪回への貢献を誓う移籍2年目。33歳で大相撲初場所初優勝の徳勝龍(木瀬)よろしく、「まだ35歳という気持ち。ベテランと呼ばないで」と力説した。(構成・江尾 卓也)

 ――沖縄2次キャンプは第1クールが終了。ここまで順調か?
 「走ることがしっかりできているので、それが一番いいかなと、思いますね」

 ――室内練習場での塁間ダッシュを見たら、スピードに乗って走っていた。去年よりも仕上がりはよさそう。
 「そうですね。それはあると思います」

 ――春季キャンプでの2軍スタートは、ケガ以外では初だ。
 「(うなずき)去年の11月かな、(ヘッドコーチの)高さんから連絡を頂いた時に“宮崎か沖縄か、どうする?”と聞かれ、ボクの方から“できれば暖かい所でやらせてください”と言いました。宮崎の1軍キャンプでやりたい気持ちもありましたが、去年悔しい思いをしているので…」

 ――なるほど。
 「そうしたらすぐに“分かった”と言ってもらってね。自分から申し出た以上は責任が生じますし、しっかり調整しなけりゃいけない。そういう思いで練習していました」

 ――自主トレ、キャンプでテーマとして取り組んだことは?
 「やっぱり、走り込みですね。2軍で走り込んだからか、昨季の夏場以降は足が動くようになり、そこから成績も上がってきた感じがあったので。だんだん走る量が少なくなってきたりとか、そういう感覚もどこかにあったので、しんどいですけど、今年は走り込みを中心にやろう…と」

 ――何でも、2月1日のキャンプ初日は第1便で宿舎を出発して球場入りした…とか。
 「それは今回が特別というわけではなく、ジャイアンツの時からやっていること。やらなければいけないことがあるので、球場にはみんなより先に行くようにしています」

 ――移籍2年目の目標は。
 「やっぱり、チームが優勝することが一番です。リーグ制覇して日本一。日本シリーズはずっとパ・リーグの球団が勝っていますよね。セの球団は13年から7年間勝っていないので、みんなでつかみ取りたいと思います」

 ――個人の目標は?
 「チームが勝つことが一番なんでね。個人的な目標は、そうですね、シーズンが終わったら言います(笑)」

 ――実は、こういう目標を立てていた…と。
 「そうそう(笑)」

 ――とは言え、チームの勝利が一番なら…。
 「もちろん、何らかの貢献をしたいと思っています。チームが勝っている輪の中にね、中心でなくてもいいですけど、少し横の方には居たいですよね」

 ――体調もだけど、プレーを続けるのにより大事なのは気持ち。
 「そうですね。気持ちで結構変わってくると思いますし、モチベーションですね。大相撲の初場所で初優勝した徳勝龍関は33歳でしょ? ボクもね、まだ35歳というぐらいの気持ちでやらなきゃいけないと思っています」

 ――そういう気持ちは大事だ。
 「だから、記事の中でボクのことを“ベテラン”という風には書かないでください。もう禁止にして、使わないでほしいんです。お願いしますね(笑)」
 

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