ソフトB・東浜 復活へ最速145キロ 高谷「低めにスピンの効いた、いい球が来ていた」

[ 2020年2月10日 05:30 ]

シート打撃に登板し松田宣(左)を右飛に抑える東浜(撮影・岡田 丈靖)
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 ソフトバンク・東浜巨投手(29)が9日、宮崎キャンプ第2クール最終日に行われたシート打撃に登板。打者6人に対し1安打に封じる好投を見せた。昨年6月に右肘を手術した右腕は、復活を懸ける8年目のシーズンに向け、順調な調整を続けている。

 サインに首を振って投じた球は、宝刀・シンカーだった。シート打撃に登板した東浜は、3人目の打者・中村晃を追い込むと、低めに137キロを沈め、空振り三振を奪った。

 「(捕手の)高谷さんとは真っすぐとカーブで、と話していたんですけど、シーズンの中でもあるかなと思って(三振を)狙いにいった。ブルペンではあまり投げていなかったけど、いいところに投げられた」

 昨年は開幕ローテーション入りを果たしたが6月に右肘を手術。7試合で2勝2敗、防御率6・37の成績に終わった。昨秋のフェニックス・リーグで実戦復帰を果たし、オフは「毎日、体のどこかが筋肉痛です」と言うほど、トレーニングで追い込んだ。迎えた8年目のキャンプ。ブルペンではフォーム固めに時間を割き、この日の実戦登板に備えてきた。

 直球の最速は145キロを計測。「この時期にあれくらい出ていればいいかなと。自分はスピードではなくて切れで勝負するタイプ。まだ上がってくると思う」と手応えを口にした。甲斐に対しては外角のカットボールで遊ゴロ併殺に仕留め「ゴロを打たせればゲッツーと思って、イメージしたところに投げられた。後はセット(ポジション)での投球が課題」と、対打者の感覚を取り戻しながらの18球だった。

 バッテリーを組んだ高谷は「低めにスピンの効いた、いい球が来ていた。後は微調整じゃないですか」と評し、工藤監督も「本人の感覚が良くなっていると聞いていたし、ボールに力があった」と目を細めた。

 「崖っ縁だと思っているし、結果を残さないといけない。どういう自分になるか楽しみ。常に前向きにやっていきたい」と東浜。復活の一年に向け、着実に階段を上っている。

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2020年2月10日のニュース