巨人・原監督 世界一男・パーラと爆笑共演 セ界一へ「シャークダンス」踊る!

[ 2020年1月30日 05:30 ]

シャークダンスを披露する原監督に大喜びのパーラ(撮影・木村 揚輔)
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 巨人の新外国人で、メジャー通算1312安打を誇るヘラルド・パーラ外野手(32)が29日、東京都内のホテルで入団会見に臨んだ。自らスマートフォンを取り出し、昨季所属したナショナルズで使用した登場曲の「ベビー・シャーク」を流し、本拠地ワシントンでの代名詞となった「シャークダンス」を同席した原辰徳監督(61)にもおねだりし、共に披露した。3月には専用グッズも発売予定でシャーク旋風を巻き起こすことを誓った。

 東京ドームで4万人超の大観衆が腕をサメの口のように上下させる。熱狂の渦を思い描いたパーラは思わぬ行動に出た。「準備はいいかい?」。いきなりポケットからスマートフォンを取り出し、昨季世界一となったナショナルズで登場曲として使った童謡「ベビー・シャーク」を再生した。

 「ぜひ日本のファンに踊ってもらいたい。ハッピー?踊っているところを見たいんだよ」。マイクに当てて大音量にすると、同席したサンチェス、ビエイラ、原監督の肩を叩いて一緒にポーズをつくるよう求めた。指揮官は手を上下させ「グラウンドで暴れてもらいたいね」と笑顔で応えた。
 球団からのサプライズもあった。背番号「88」の新ユニホームに袖を通したフォトセッション。3月に発売予定のサメパペットの試作品が関係者から手渡された。さらに会見場となった会場には「ベビー・シャーク」が流れた。改めて、パペットを両手にはめ、ワシントンのファンを熱狂させた「シャークダンス」を披露。「バッターボックスに入るときに踊りながら入りたいけど、それはできないからね」とユーモアも交えた。

 来日を待ちわびた日本のファンが踊る映像は自身のインスタグラムでチェック済みだ。日本特有の熱狂的な応援も脳裏に焼き付けている。前日の来日便を自身で公開してサインにも応えた。「踊ったり歌ったり。幸せになって喜んで…。そういう空気が(ナショナルズの)ワールドシリーズ制覇に導いてくれた。日本でも期待している」。個人的な数値目標はなく、チームの8年ぶりの日本一を成し遂げ、ファンとともに祝うことが望みだ。

 メジャー通算1312安打を誇る左の強打者。原監督は「岡本の後ろで。共に相手を打ちのめす」とし、改めて「5番・右翼」で起用する方針を示した。メジャーで通算11年間プレーし「日本に来るというのは簡単な決断ではなかった。新しいステージで挑戦したい思いがあった」と語ったパーラは「自分は感情をむき出しにするプレーヤー。100%の力を出し切る」と言った。チームを元気にする雰囲気を新助っ人は持っている。(神田 佑)

 ◆ヘラルド・パーラ 1987年5月6日生まれ、ベネズエラ出身の32歳。04年にダイヤモンドバックスと契約し、09年にメジャーデビュー。ブルワーズ、ロッキーズなどを経て昨年5月にナショナルズ入りし、シーズン後にFA。11、13年にゴールドグラブ賞を受賞。通算1466試合で1312安打、打率.276、88本塁打、522打点、96盗塁。1メートル80、95キロ、左投げ左打ち。

 ▽ベビー・シャーク 欧米で2000(世界で人気の童謡/昨季から登場曲に/)年前後から親しまれる童謡。韓国の教育系企業がアニメや振り付きの映像を多言語で制作し、16年にYouTubeで公開したことで世界中に広まった。パーラはナショナルズ移籍後の昨シーズン途中から、登場曲に使用。本拠地・ワシントンで大流行しファンが手を伸ばして上下に大きく叩く「シャークダンス」が話題となった。その後、塁上の選手にもパフォーマンスとして浸透。チームと球場の一体感が快進撃の要因となり球団初のワールドシリーズ制覇を果たした。

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