阪神・糸原 キャプテン2年目、もっとチームのために“鳥イズム”継承!

[ 2020年1月20日 05:30 ]

ティーバッティングを行う糸原(撮影・久冨木 修) 
Photo By スポニチ

 阪神の糸原健斗内野手(27)が19日、神奈川県川崎市にある出身のJX―ENEOSのグラウンドで自主トレを公開した。主将2年目となるシーズンは、個人の成績以上にチームの勝利を追求する考えを吐露。昨季限りで退団した鳥谷敬内野手(38)からの学びを体現し、15年ぶりのリーグ優勝に導く覚悟を口にした。

 濃密な経験から導き出した答えだった。プロ4年目を迎えた糸原は、真の意味で“フォアザチーム”の重要性を痛感していた。
 「去年は全試合出場の自分の目標にこだわりすぎて、あまり良い結果が出なかった。キャプテン2年目の今年は、勝ちたい気持ちを第一に、去年以上に強く持っていきます。それが自分の成績にもつながってくると思う」

 入団3年で352試合に出場。順調に実績を重ねてきたからこそ至った領域だろう。プロとして個人の数字を意識するのは必然だが固執しすぎると弊害を招きかねない。「気持ち的に自分自身にプレッシャーをかけてしまった」と振り返るように昨季の打率は18年の・286から267に。安打数も打席数の減少に連動して152本から131本に減った。「自分の成績にこだわり過ぎずにやれば絶対良い結果になると思う」と、思考に打開策を見出している。

 チームを率いる上でのお手本が鳥谷だ。主将を務めていたのは入団する前の16年まででも、その背中に多大な影響を受けてきた。「試合の準備だったり、見習うところばかりで自分たちのプラスになった。次はぼくたち若い選手が引っ張っていかないといけない」。社会人卒4年目の27歳。今度は自分が背中で示してチーム力の底上げを促すつもりだ。

 とはいえ“チームが勝てば良い”というキレイゴトではない。12月は広島のトレーニングクラブ「アスリート」で筋力強化に徹し、1月からは技術練習や体のスピード、キレの向上に重点を置いて汗を流している。「どれだけ筋肉を付けても動かなければ意味がない。自分の体をしっかりコントロールできるようなトレーニングができているので、順調だと思います」。勝利の追求という使命があるからこそ、自己の向上に尽力できている。

 JX―ENEOSのグラウンドで約4時間、ウエートトレーニング、ノック、ティー打撃などでみっちり鍛え上げた。きょう20日に自主トレを打ち上げて帰阪し、キャンプインに向けた調整の最終段階に入る。(巻木 周平)

続きを表示

2020年1月20日のニュース