画伯だ!日本ハム・ドラ1河野 新人似顔絵コンテストでV 器用さ「うまく使っていけたら」

[ 2020年1月13日 05:30 ]

「2020年新入団選手歓迎式典」の中の2軍マスコット「カビ-」の似顔絵を描くコンテストで優勝し、笑顔を見せる日本ハムのドラフト1位・河野(カビーの右)。(左から)カビー、河野、立野、上野、鈴木、望月、梅林
Photo By スポニチ

 日本ハムのドラフト1位・河野竜生投手(21=JFE西日本)が12日、千葉・鎌ケ谷の2軍施設で行われた「新入団選手歓迎式典・交流会」に他の新人9選手とともに参加。イベント内の2軍マスコット・カビーを描く似顔絵コンテストでは画才を発揮して優勝した。恒例の人文字では2軍スローガン「HEAD NORTH(北を目指せ!)~夢の舞台へ~」の人文字を形成し、新人王獲得、1軍定着を誓った。

 式典に集まった1000人のファンの拍手の大きさで勝者を決める似顔絵コンテスト。ドラフト順で1位の河野が絵を披露すると、いきなり大きな拍手が起きた。「昔から絵を描いたり、工作したりすることは好きだった」。その後、7位の片岡(東日本国際大)も大きな拍手が起きたが、鎌ケ谷で活躍中の社員兼キャラクター「DJチャス。」の「こういう場合はドラ1!」という半ば強引な“アシスト”もあり、見事に優勝を勝ち取った。

 多彩な変化球を操る即戦力左腕が指先の器用さを見せつけたが、投球では「指先でコントロールしてしまう悪い面もある」と自己分析。「(器用さを)うまく使っていけたら」と意気込んだ。式典内で住民票の転入届を提出して鎌ケ谷市民となったが「ここ(2軍)で活躍するよりも、札幌で活躍しないと本当のプロ野球選手ではない。北海道を目指して頑張りたい」と1軍定着を宣言。式典恒例の新人選手の人文字では「HEAD NORTH」の「H」の部分を2位・立野(東海理化)と形成し、北海道行きへの思いを強めた。

 ファンからの質問コーナーでは「日本ハムに決まった時の印象」を問われ「ソーセージが好きなのでよかった」と満点回答。しかし、「好きな食べ物」を問われた場面では「もやし炒め」と答え、ファンから「そこはソーセージじゃないの?」と突っ込まれる場面もあった。式典で多くのファンと接し、改めてファンを大事にする大切さを痛感したようで「試合でもないのにこれだけ大勢の方が来てくれた。プレーで活躍している姿を見せたい」と誓った。

 決意を示す漢字一文字には「新」と色紙に記した。「全てにおいて(環境が)新しいし、今までの実績はゼロにしてまた一からのスタート。新人王に向けてやっていきたい」。イケメンぶりに続いて「絵心」を示し、今度は野球で才能を見せつける番だ。(東尾 洋樹)

 ◆河野 竜生(かわの・りゅうせい)1998年(平10)5月30日生まれ、徳島県出身の21歳。鳴門では3年連続で夏の甲子園で先発し、3年夏は2勝を挙げて8強。17年に入社したJFE西日本では社会人野球2大大会で9試合に登板し5勝1敗。18年の日本選手権で2試合連続完封した。1メートル74、82キロ。左投げ左打ち。

続きを表示

2020年1月13日のニュース