巨人ドラ2・太田 超特急仕上げ!2・1ブルペン入り&2・4紅白戦で「投げたい」

[ 2020年1月13日 05:30 ]

巨人の新人合同自主トレでキャッチボールをする堀田(左)と太田(撮影・森沢裕)
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 巨人のドラフト2位・太田龍投手(21=JR東日本)が12日、ジャイアンツ球場の新人合同自主トレで仕上がりの早さを見せた。他の指名5選手と比べ、最長距離でキャッチボール。2月1日の宮崎春季キャンプ初日のブルペン入りと、同4日の紅白戦登板に意欲を示した。

 気温7度の中、ブルペン捕手とのキャッチボールで、太田が他のルーキーを置き去りに距離を延ばした。

 「肩の感じが良かったので。社会人で、肩を早くつくる練習をしてきた。万全の状態でキャンプに入りたい」

 今年の新人は支配下6人中5人が高校生。唯一の社会人右腕は途中約25メートルの差をつけ、最長60メートルまで距離を延ばした。ノーワインドアップで左足を高く上げ、低く鋭い球を投げ込んだ。

 原監督が「即戦力」と期待する最速153キロ右腕。JR東日本ではシーズンオフは品川駅に勤務。改札やホームで客対応や放送業務に当たった。「電車が遅れてる。どうしてくれるんだ!」と怒鳴られたこともあるが、冷静に案内。外国人客には「あまり話せない」ながら英語で懸命に対応した。「コミュニケーション能力を学んだ」と話したが、不測の事態の対応力はマウンドでも生きる。
 今後のスタッフ会議で決定されるが、春季キャンプは1軍スタートが濃厚。1月中にブルペンで感触を確かめ、キャンプ初日の2月1日に本格的な投球練習でアピールする。同4日には「1軍VS2、3軍」の紅白戦が予定されており「投げることができるなら投げたい」と意欲を示した。
 1メートル90の長身でJR東日本ではエースを張ったが、巨人では勝利の方程式入りも期待される。「先発でもリリーフでも、任されたところで1軍に定着したい。まずは開幕1軍」と目標を掲げた。 (神田 佑)

 ◆太田 龍(おおた・りゅう)1998年(平10)11月15日生まれ、鹿児島県出身の21歳。小1から野球を始め、宮之城中野球部を経て、れいめいに進学。1年春からベンチ入りし、3年夏は鹿児島大会4回戦敗退。甲子園出場なし。卒業後JR東日本に入社し、3年目の昨年はエースとして活躍。1メートル90、94キロ。右投げ右打ち。

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