阪神・藤浪 復活へ今季初ブルペンで37球 小宮山ブルペン捕手「えぐかった」

[ 2020年1月12日 05:30 ]

ブルペンで投げ込む阪神の藤浪(撮影・大森 寛明)
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 阪神・藤浪晋太郎投手(25)が11日、今年初めて鳴尾浜球場でブルペン入りし、変化球を含む37球を投げた。抜群の球威でブルペン捕手をうならせ、制球も安定。矢野燿大監督(51)は今春キャンプ1軍スタートを明言し、競争を勝ち抜くことを期待した。 球そのものは、やはり別格だった。昨季未勝利からの復活を期す藤浪が鳴尾浜球場での“初投げ”。昨季現役を引退したばかりの小宮山ブルペン捕手を「えぐかった」とうならせる剛球で仕上がりの良さを見せつけた。

 「去年もそうでしたし、毎年この時期は投げています。いい感じですね。コントロールがある程度、安定しているんで」

 直球、スライダー、フォークを織り交ぜて計37球。例年仕上がりは早い方で特別な調整ではなくとも、今季にかける思いは過去とは比較できない。年末には中日の藤嶋らとともに米国のトレーニング施設「ドライブライン・ベースボール」のスタッフを招いて新たな練習法に挑戦。同施設の重さの違うボールを使って鳴尾浜でも壁当てして調整するなど模索の日々を重ねる。

 「感覚的なところなんで言葉にするのは難しいけど、しっかり指にかかるとかキャッチボールを最初からいい感じで投げられるというのはありますね」

 目標とする開幕ローテーション入りへの最初の挑戦権を得た。大阪市内でイベントに参加した矢野監督が「そりゃあ、1軍にいるべきじゃないの」と1軍宜野座キャンプスタートを明言した。その上で「もう与えられるような立場じゃない。自分で奪い取っていかないといけない位置にいるわけだから。それは当然だと思うし、別に俺は特別扱いするつもりはない」と自力で枠をつかみ取ることを期待した。

 開幕が早まることでキャンプでも早い段階で実戦が組まれる。指揮官は「いくらブルペンでいい球を投げていても、試合で投げてみないと分からないことも多い。投げられる状態であれば投げていけばいい」と実戦でのアピールを望み、藤浪も「もちろん初日から実戦入れるようにしていくんで」と自覚十分だった。(山添 晴治)

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2020年1月12日のニュース