巨人 原監督の持論、現役ドラフトは「3月でいいと思う」その真意は…

[ 2019年12月11日 09:15 ]

巨人・原辰徳監督
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 巨人・原辰徳監督(61)が、今オフ3つ目の提言を行った。労働組合・日本プロ野球選手会が日本野球機構(NPB)に対して、来季からの導入を要望している「現役ドラフト」についてだ。

 そもそも「現役ドラフト」とは何か。要約すると、出場機会に恵まれない選手を他の球団への移籍で救済する制度だ。5日の定期大会では(1)「12球団がそれぞれ8選手をリストアップ」、(2)「計96人のうち各球団が1人ずつ指名」、(3)「1年に1度、8月に実施」、(4)「リストは非公表」などの内容が検討されたもようだ。

 同大会の翌日、原監督は持論を展開した。導入に賛成の姿勢を示し「俺は3月でいいと思うんだよね。8月となると“じゃあ来季(の戦力)な”ということになる」。優勝、CS出場争いが佳境を迎える夏場以降では、既に球団はチームを編成済み。来季の戦力としての要素が強くなる。シーズン前ならば、同年の戦力と見ることになるだろう。

 「“(3月だと、今年)必要として取ってるんだな”となる。8月だと時期的に次年度という形になると思う」と説明した。セ・リーグのDH制導入、FAの人的補償制度撤廃と2つの提言をしてきた指揮官。現役ドラフトについて「(選手が)陳列されるような状況になると(いけない)。短時間でやってサッと終わるように」という考えも披露した。

 メジャーでは同様の「ルール5ドラフト」があるが、原監督には「日本でとても大事な部分はチームの愛であったり、チームの輪」という思いがある。日本球界が今後どう発展を遂げるのか、注視していきたい。(記者コラム・神田 佑)

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