“20歳本塁打王”目指すヤ村上へ、パの2年連続キングが珍アドバイス「遠投するように打て」

[ 2019年12月7日 05:30 ]

山川(右)とバット談義に花を咲かせる村上(撮影・北條 貴史)
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 今季のセ・リーグ新人王に輝いたヤクルト・村上が大阪市のミズノ本社で「ミズノブランドアンバサダーズミーティング」に初参加。西武・山川から究極の秘伝を授かった。

 「遠くに飛ばすコツを教えてください」。村上は会合の中で、2年連続本塁打王の山川に質問。素朴かつ直球の問いかけだったが、答えは「打席の中で“遠投”をするように打つ。俺も練習ではそうやってる」。助走をつけて投げる遠投は、リリースの瞬間に力を解放する。同様のイメージを持ちながら、体全体を使ってバットに力を伝える。村上も「初めて聞いた言葉」と驚いたが、「もっと遠くに飛ばしたいし、僕も遠投のようにやりたい。参考にしてたくさん打てるように」。長距離砲同士の以心伝心でアドバイスを理解した。

 村上はミズノ社と新たに契約を結び、ミーティングに は初参加だった。来季のバットは長さ86センチ、重さ880グラムはそのままで「グリップを振りやすいように細くした」と微調整。この相棒を手に「山川さんは誰がどう見ても全てが凄い。少しでも近づきたい」という高みを目指す。

 山川からは「小さく振らないように」とも助言された。今季はリーグ3位の36本塁打。1953年の中西太(西鉄)以来史上5人目の「20歳本塁打王」へ「遠投のように打つ」が極意だ。(鈴木 勝巳)

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