巨人・坂本勇「生涯ジャイアンツ」宣言 23年までの5年契約明かす 来季年俸は現状維持5億円でサイン

[ 2019年12月7日 05:30 ]

「日本一」と書かれたボールを手に笑顔の坂本勇(撮影・木村 揚輔)
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 今季のセ・リーグMVPに輝いた巨人・坂本勇人内野手(30)が6日、東京・大手町の球団事務所で契約更改交渉に臨み、現状維持の年俸5億円でサインした。13年目の今季は自己最多の40本塁打を放つなど、5年ぶりのリーグ優勝に大きく貢献。昨オフに球団生え抜きでは最長となる5年契約を結び、21年までの3年間は年俸を固定にしていることを明らかにし「生涯ジャイアンツ」を宣言した。

 誰もが驚いた。セ・リーグの遊撃手として初めてMVPを獲得した坂本勇。日本人では菅野、佐々木主浩(横浜)の歴代最高年俸6億5000万円更新も期待されたが、なんと来季年俸は現状維持で5億円のままだった。

 「今年から5年契約の1年目だったので、3年間は変わらない。(4、5年目は)3年間をみて良ければ上げてもらえますし、悪ければ下がる契約」

 報道陣が目を丸くする中で、昨オフに超大型契約を結んでいたことを初告白した。その年数は球団の生え抜きで最長となる5年。19年から3年間は5億で固定し「トータルで見てほしい」と4、5年目は3年間の年俸も加味した変動制となる。

 事実上の“生涯巨人”を意味する。今月14日で31歳。契約最終年は23年の35歳シーズンだ。「ジャイアンツで最後までプレーしたいという気持ちを今は持っています。そういうつもりで31歳から5年なので、何となく理解してくれたら」と巨人愛も打ち明けた。同僚の山口やDeNA・筒香らがメジャー挑戦を表明するが「(憧れは)持っていますけど、自信もないし、たぶん無理やなと思う。日本で細々と頑張ります」と笑いを誘った。

 年俸には反映されなかったが、今季は全143試合に出場し打率・312、40本塁打、94打点。主将5年目で初のリーグ優勝に導いた。リーグ連覇、日本一奪回目指す来季は、東京五輪での金メダルも目指す。「最高の瞬間に現役の選手でいられる。凄いタイミング」と意気込んだ。

 後輩の岡本は3日の交渉の席で、食堂に完熟メロンを要望したが、坂本勇は「そんな幼稚なお願いはしない。一緒にされても困ります」と笑い飛ばした。「40本打てると思っていなかった。自分に対して可能性を感じられた。キャリアハイを目指して頑張りたい」。まだまだ伸びしろはある。 (岡村 幸治)

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