阪神 福留“井上チルドレン”の挑戦受けて立つ!「自分のやるべきことをやるだけ」

[ 2019年12月5日 05:30 ]

<権藤氏野球殿堂入りを祝うゴルフコンペ>中日OB・岩瀬氏(左)と談笑する福留(撮影・椎名 航)
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 阪神・福留孝介外野手(42)が4日に愛知県豊田市で開かれた「権藤博 殿堂入り祝賀ゴルフコンペ」に参加し、井上一樹打撃コーチ(48)と公の場で“初対面”した。球界最年長として臨む来季も健在を期し、中日時代の先輩でもある新打撃コーチが育てる若虎の挑戦を受けて立つ気構えを示した。

 新コーチの熱血指導ぶりは安芸から聞こえていた。何より中日時代にともに汗を流した仲で、その人柄や指導力は熟知。そんな井上打撃コーチの“挑戦”を福留はサラリと受け止めた。

 「他の選手がどうかより、自分は自分のやるべきことをやるだけだから。自信はないけど(若手に)負けないように頑張ります」

 言葉とは裏腹に表情には余裕と貫禄が漂う。球界最年長となる来季も打線の中核を担う覚悟は十分。打率・256、10本塁打、47打点という数字こそ目立たなくても要所で見せた勝負強さ、相手の隙をつくしたたかさ、そして、最後まで諦めない負けん気の強さは、今季もチーム内ではずばぬけていた。

 そんな大ベテランに最大限の敬意を払いつつ、“待った”をかける役割も任されたのが井上打撃コーチだ。今秋タテジマのユニホームを着てから福留とは報道陣の前では初顔合わせ。「ポスト・福留」や「ポスト・糸井」となる選手の出現を改めて待望した。

 「秋のキャンプで若手があれだけやってきた。俺の役割は若手をがんがん鍛えたところを孝介と糸井に見せること。どう感じるかというのは両ベテラン次第。あの2人に関してはリスペクトしないといけない部分はあるけど、だからといって、“どうぞどうぞポジションを”というようなことはなく、若い選手を見ながら競争の枠に入ってほしいというのが俺の願望」

 もちろん、福留の力はまだまだ必要。ただ「若い連中にあの壁をぶち破るという気持ちを持ってもらわないと。“越えられませんわ”と言っているような若手は期待できない」と熱く語った。

 権藤氏のコンペの表彰式では福留もあいさつ。「来年は12球団で最年長になります。ここにおられる原監督率いる巨人と戦わなくちゃいけないですけど、僕もまだまだ現役が続けられるように。権藤さんには球場で会う度に“元気か? ならいい”と言われる。来年も、その次の年もそう言ってもらえるようにやっていきたい」と第一線での活躍を誓った。分厚い壁に挑む若虎が一人でも多く現れれば、チーム力は格段に上がる。(山添 晴治)

 ○…今季のセ最年長選手だった上原(巨)は、5月20日に44歳で任意引退。今月14日に44歳を迎えるパ最年長選手の福浦(ロ)も自由契約となり、来季は4月26日に43歳の誕生日を迎える福留(神)が両リーグ最年長選手となる。来季の最年長投手は5月10日に42歳となる山井(中)。

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