オリックス吉田正、衝撃の235%アップ イチ超え球団最速2億円到達

[ 2019年11月30日 05:30 ]

2億円の大幅アップを勝ち取った吉田正。2億のVポースを作る(撮影・後藤 正志)
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 オリックスの吉田正が29日、大阪市内の球団事務所で契約交渉を行い、1億1150万円増の年俸2億円で更改した。入団5年目での2億円到達は球団初。会見場に姿を見せると、晴れ晴れとした表情で金額を明かした。

 「トゥー・ハンドレッド・ミリオンです」

 代名詞のフルスイングもかすむ?衝撃だ。235%の大幅昇給。5年目ではイチローの1億6000万円が最高額だったが、一気に抜き去った。12球団を見渡しても4年目で突破した日本ハム・大谷(現エンゼルス)や、同・ダルビッシュ(現カブス)らに続く13人目の5年目以内での2億円到達だ。

 「最高の評価をしてもらいました。“やれば、評価してもらえるんだ”と若手のモチベーションにもなる」

 今季は2年連続で全143試合に出場し打率・322、29本塁打、85打点。安打数(168)、打率、出塁率(・413)は、いずれもパ・リーグ2位にランクインし、2年連続でベストナインにも選出された。侍ジャパンの世界一に貢献した「プレミア12」では、外国人投手特有の手元で動く球の対応に悩まされ打率・200、本塁打なし。不本意な結果に終わったが、「決勝は出ていないし悔しい思いをした。もう一度選んでもらえるように」と悲願の東京五輪出場へ、飛躍の試練と捉えている。

 来季目標は打撃部門の初タイトル。「何個か見えてきたものもある。そこを詰めて取れるところまでいきたい。それでチームが勝てるプレーヤーになりたい」。上昇曲線を描き続ける主砲が、夢も実現する。

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2019年11月30日のニュース