阪神・マルテ 来季から“本職”三塁コンバート!一塁ボーアと共存、近日中に打診へ

[ 2019年11月29日 05:45 ]

阪神・マルテ
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 阪神のジェフリー・マルテ内野手(28)が来季から三塁へ転向する可能性が高いことが28日、分かった。基本合意に達したジャスティン・ボーア内野手(31=エンゼルス)を一塁起用するため。マルテにとっては米国時代の主戦場で今季も三塁出場を希望していたことも踏まえ、球団は近日中に行われる契約更新の際にコンバートを打診する予定だ。

 待望の大砲獲得に成功した阪神が目指すのは、ボーアとマルテが並び立つ強力打線だ。ボーアはメジャー通算92本塁打を誇る来季の4番筆頭候補。ネックは守備位置で一塁しか守れない。当然、阪神でも一塁起用の方針。そうなるとマルテと守備位置が重なり、2人を競わせるなら、いずれかを外す必要が生じる。そこでBM砲の同時起用を目指す球団が構想するのは、マルテの三塁コンバート案だ。球団関係者が見通しを立てた。

 「ボーアが一塁専門なので、マルテには契約更新の際、“来季は三塁を守る可能性がある”ということを伝えてもらう予定です。マルテはもともと三塁手で、今年も三塁での起用を希望していましたから、前向きにとらえてくれると思います」

 球団は来季残留で大筋合意したマルテと、近日中に正式な契約更新交渉を行う予定。その席上で、渉外担当者から三塁コンバート案を伝える方針だ。

 この三塁コンバート案は、マルテ本人にとっても「朗報」に違いない。今季は先発全103試合で一塁を守ったが、マイナーでは全875試合のうち720試合で三塁を守っており、メジャーでも49試合の出場経験を持つなど本来は三塁手。今年2月に本紙評論家の亀山つとむ氏と対談した際も「三塁は好きですし三塁が自分のポジションと思っているので、まずはそこが一番」と愛着を明かしていた。

 来日1年目は一塁手として103試合出場で7失策、守備率・993。強烈な打球にも機敏に反応する反射神経、強肩、軽快なグラブさばきと、三塁手に求められる条件を満たしていることを示した。ボーア加入によるマルテの三塁起用の可能性を問われた矢野監督も「(三塁の守備も)下手じゃないと思うんだけど。今年は足の状態が(良くない)というのもあったし。やれるんちゃうかなっていうのは確認できている」と構想していることを示唆し、大山、北條らも含めた三塁の競争激化を歓迎した。

 もちろんチーム状況次第では、マルテが一塁や外野に回る可能性もある。とはいえ現段階での来季の基本構想は、「一塁ボーア、三塁マルテ」の布陣による強力打線形成だ。

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