西武・秋山 マルチ外野宣言!イチ以来のゴールデン&ゴールドW獲りへ「準備したい」

[ 2019年11月29日 05:30 ]

トロフィーを贈られる秋山(撮影・白鳥 佳樹)
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 守備のベストナインに贈られる「第48回三井ゴールデングラブ賞」の表彰式が28日、都内のホテルで行われ、記者投票で選ばれた18選手にトロフィーと副賞の賞金50万円が贈呈された。海外FA権を行使してメジャー移籍を目指す西武・秋山翔吾外野手(31)は、パ・リーグの外野手部門で5年連続6度目の受賞。移籍がかなえば、来季プレーするメジャーの舞台での堅守を誓った。

 移籍先は決まらなくても、秋山はきっぱりと言い切った。手元には6個目の輝く黄金のグラブ。「あらゆる球場でしっかり守れるように、しっかり頑張ります」。メジャー本拠地の30球場を見据えた決意表明だった。

 守備の名手が並んだ表彰式。5年連続6度目の栄誉となったが、自身のプレーには「内容があまり良くなかった。今年は獲れないだろうな、とシーズン中に思っていたのでビックリしている」と振り返り「評価してもらったことには凄く感謝しています」と喜んだ。

 メジャーからの吉報を待つ状況。10月末に骨折した右足薬指の回復を待ちながら、リハビリとトレーニングを続けている。交渉を代理人に一任する一方で、この日は守備での新たな挑戦も口にした。「環境によっては自分の能力を評価してもらって、違うポジションにチャレンジすることもあると思う。試合に出ることが前提」。レギュラーシーズンで13年以降は全て中堅手で986試合に出場。中堅以外はプロ1、2年目の11、12年に右翼で計66試合に先発出場しただけで左翼での出場は一度もなかった。「ずっとセンターの景色しか見ていないので簡単じゃないと思う」と話したが、移籍先のチーム事情に対応し、新たな挑戦も辞さない覚悟をにじませた。

 メジャーでゴールドグラブ賞を獲得した日本人野手は、01~10年のイチロー(マリナーズ)しかいない。「準備と言っても実戦で(打球を)受けない限りはノックを受けても、というところがある。まずは骨折が早く治るのを祈りつつ、準備はしたい」。秋山には「6年連続7度目」の名手の栄誉を勝ち取るチャンスがある。(春川 英樹)

 ◇日本選手のゴールドグラブ賞 01~10年にイチロー(マリナーズ)が史上5人目となる10年連続で選出。日本でのゴールデングラブ賞も含めれば、17年連続で受賞していた。18年に田中(ヤンキース)が同賞の最終候補者3人に残ったが、日本選手2人目の選出には至らなかった。

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