日本ハム・堀「予想以上」の1140万円増に笑顔 栗山流“オープナー”貢献を評価

[ 2019年11月29日 05:30 ]

大幅アップで契約更改した堀(撮影・竹内敦子)
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 防御率5・22の日本ハムの中継ぎ左腕・堀が「予想以上で凄い満足」という大幅昇給を遂げた。札幌市内の球団事務所でサインした来季年俸は1140万円増の2100万円。「オープナーとか難しいところをやったことを凄く評価してもらった」と笑顔で話した。

 今季、チームが先発陣の駒不足を補う戦術として使ったのが「栗山流オープナー」。先発が打者1巡目や1イニングなどで後続と交代するもので、堀は登板52試合のうち10度がこの起用だった。当該試合の結果は4勝6敗。初回7失点した7月21日のロッテ戦のような事例も出たが、6度は無失点に抑え、うち3度は勝利に結びついた。

 吉村浩GMは「戦術に応じた評価はすると選手に伝えていた」と語る。先発の序盤降板はマイナス評価だった昨季から査定方法をアレンジ。「登板間隔や投球回数、全て考慮した」という。中1日や中2日で1~2回をこなす「救援寄り」が多かったのが堀。逆に登板間隔を空けて長く投げた「先発寄り」だった加藤の交渉も今後に控え、注目される。

 堀自身は球団にリリーフ志望を伝えた。「オープナーが終わった後、中継ぎの人が出ていくのを見ていたらキラキラしていて、あっちの方が楽しそうと思うから」。一方、栗山監督からは来季も同じ戦術を採ることを聞かされており「僕も来年あるのかな、と思う」と覚悟!?を決めていた。 (和田 裕司)

 【栗山流オープナー】メジャーリーグの「オープナー」は先発に救援投手を立て、データの上で失点が最も多い初回を全力で封じた後に本来の先発投手を送る戦術。レイズが始めたことで知られる。栗山監督はこれをアレンジ、先発と2番手で6回程度を封じる戦術とした。

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2019年11月29日のニュース