西武・秋山「金子に救われた部分は大きかった」中堅“後継者”へ感謝とエール

[ 2019年11月28日 18:14 ]

<三井ゴールデン・グラブ賞>トロフィーを贈られ引き締まった表情を見せる秋山 (撮影・白鳥 佳樹)
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 守備のベストナインに贈られる「第48回三井ゴールデングラブ賞」の表彰式が28日、都内ホテルで行われ、海外フリーエージェント(FA)権を行使してメジャー移籍を目指す西武・秋山翔吾外野手(31)が、パ・リーグの外野手部門で5年連続6度目の受賞を果たした。

 「賞になることでまた、やらないといけないなと毎年思っている。評価してもらったことにはすごく感謝しています」

 金色に輝くグラブを手に、そう喜びを口にした。その一方で、今季感じていた思いを素直に口にした。「守備は最近は指標とかも出るようになっているので、僕よりいい選手もいたと思う」。その筆頭がチームメートの金子侑だった。「今年は守備は金子に救われた部分は大きかったと思うので、この場に一緒にいれたらうれしいなと思います」。外野部門4位の101票で惜しくも受賞を逃したが金子侑は今季、左翼と右翼に132試合に出場し守備率・989をマーク。快足を武器にした守備範囲の広さと守備力を秋山も「横から見ていても守備範囲は広かった」と認めるところだ。


 辻監督はすでに、秋山のメジャー移籍が叶えば金子侑をセンターに据える意向であると明言。この発言を秋山は「監督がもう明言したからさ、(金子侑が)センターって。いなくなる前提でしゃべってたからいいのかなって(笑)」と冗談めかして続けた。「両サイドのコミュニケーションとかすごく難しくなってくると思う。両サイドのポジションを確認しなきゃいけない。1人から2人になるのは違ってくるし、その中でも彼の守備範囲とかがあれば、ピッチャーを救える広さも広がると思う。頑張ってもらわないといけないと思う」。秋山は13年以降はすべて中堅手として出場。長年、中堅のレギュラーを守ってきたことには「こんなに固定で試合に出られる事って他のチームじゃありえない。固定されるだけの成績を残してきたって自負もあります」と振り返った。

 あえて、後継者への感謝とエールを口にしたのは、金子侑の守備での貢献がリーグ連覇に欠かせなかったことへの秋山流の気遣い。そして「もうちょっといいプレーができたかなってところもあるし、それはこれからの課題というかプラスになっていくようにやるしかない」と自身への叱咤(しった)も忘れなかった。

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2019年11月28日のニュース