オリ1位 興南・宮城、山岡から出世背番「13」継承「沖縄の人に夢を」

[ 2019年11月16日 05:30 ]

オリックスと仮契約を結んだ興南の宮城(中央)。右は福良淳一ゼネラルマネジャー、左は縞田拓弥スカウト
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 オリックスは15日、ドラフト1位で指名した興南の宮城大弥投手(18)と、契約金8000万円、年俸770万円(金額は全て推定)で仮契約を結んだ。背番号は今季まで山岡が背負っていた13を継承。宮城は「沖縄の人に夢を与えられる投手に」と大きな目標を口にした。

 仮契約を終えた宮城の目は輝いていた。球団が用意した背番号は、今季まで3年間、山岡がつけていた13だった。パ・リーグ勝率第1位となった投手の出世番号。「山岡さんがつけていた『13』をいただき、プレッシャーもありますが、自分の持ち味でもある強気で攻めるピッチングで期待に応えられるように頑張ります」と表情を引き締めた。

 1年夏から2年連続で甲子園に出場し、かつてダルビッシュも絶賛した149キロ左腕には夢がある。「将来的には沖縄の人達に夢を与えられるような球界を代表する投手になりたいと思います!」。火災で大部分が焼失した首里城に、地元は喪失感を抱いている。心を痛めた沖縄に夢を届けたい―。そんな真っすぐな思いが見え隠れする所信表明。色紙には繰り返し鍛えて強くなっていくという意味を持つ「一生百錬」の4文字をしたためた。沖縄県出身の高校生選手が、ドラフト1位指名されたのは12年ヤクルト入団の川上竜平外野手以来。使命を背負ってのプロ入りでもある。

 10月の指名あいさつの際には、「理想は中継ぎで経験して、次に先発でできたらうれしい。打者の抑え方だったり、経験を積んで投手の幅が広がったら先発をやりたい」と、はっきりした青写真を口にした。オリックスでは山本由伸と同じ“出世ルート”で、15歳、18歳以下と各年代で日本代表にも選出された宮城ならではの視点だ。次はプロの大舞台。「仮契約を終え、少しずつ実感がわいてきましたし、これからしっかりと頑張っていかないといけないなと思いました」。18歳には輝く未来が待っていそうだ。

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2019年11月16日のニュース