強肩自慢の広島ドラ5 天理大・石原 虎のスピードスター刺す!「近本さんを刺せるように」

[ 2019年11月16日 05:30 ]

仮契約を終え、担当の鞘師スカウトから激励される石原
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 広島からドラフト5位指名を受けた天理大・石原貴規捕手(21)が15日、奈良市内のホテルで鞘師智也スカウト、松本有史スカウトと入団交渉を行い、契約金4000万円、年俸700万円(いずれも推定)で仮契約した。二塁送球完了タイム最速1秒85の強肩が持ち味。今季のセ・リーグの盗塁王、阪神・近本を阻止することを目標に掲げ、キャンプからのアピールを誓っていた。

 プロでのターゲットを定めた。狙うのは阪神・近本の盗塁阻止だ。今季36盗塁でセ・リーグ盗塁王に輝いた虎のスピードスターに、石原が挑戦状を叩きつけた。

 「分かりやすく自分の持ち味をアピールできるのが肩。近本さんを刺せるように頑張りたい。投手といい連係ができる捕手になって、盗塁阻止をしていきたい」

 二塁送球完了タイム最速1秒85の強肩が石原の武器。3度のベストナインを獲得した天理大時代は、ほとんど走られた経験がない。4年春は盗塁阻止率10割を記録。担当の鞘師スカウトも「常に安定してストライク送球ができている。何回見ても同じ。このスローイングを含めた守りを評価しました」とライバル球団にも脅威を与える可能性があることを認めた。

 兵庫・宝塚出身。宝塚リトルでは小園の3年先輩にあたる。小園の父が経営する整体院にも「近くなので、よく行っていました」という間柄。ヤクルト山田哲は小学校の先輩で、中学1年のときに撮影したツーショットは宝物だ。高いレベルで競う地元の先輩後輩にも一目置かれる存在になることも、目標のひとつだ。

 「いい評価をしていただいた。プロとしての実感も沸いてきた。着実に課題をクリアして、早く1軍の戦力になりたい。キャンプまでに厳しい練習に耐えられる体を作る」

 ドラフト同期生となる1位・森下とは昨年のオープン戦で対戦経験がある。「同世代だし、将来的には彼がエースで、僕が受ける形になれれば。森下には石原と言ってもらえるようになりたい」。中村奨、坂倉らと争う次世代捕手争いに、一歩も引かない構えだ。(鈴木 光)

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2019年11月16日のニュース