広島1位 明大・森下 背番18内定!歩むエース街道「結果を出して恩返ししたい」

[ 2019年11月8日 05:30 ]

プロ1年目の目標を書いた色紙を手にポーズをとる明大・森下(撮影・村上 大輔)
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 広島がドラフト1位指名した明大・森下暢仁投手(22)が7日、東京都内のホテルで入団交渉に臨み、契約金1億円プラス出来高払い5000万円、年俸1600万円(金額は推定)で仮契約を結んだ。最速155キロの直球に多彩な変化球を投げ分ける即戦力右腕。来季は開幕ローテーションから新人王を、いずれはエースを目指す意気込みだ。

 担当の尾形スカウトに苑田スカウト統括部長らを交えた約30分間の入団交渉。仮契約を終えて会見場に姿をみせた森下は、爽やかな笑顔を見せながら「カープで頑張りたいと思った。とてもいい評価を頂いたので結果を出して恩返ししたい」と言葉に力を込めた。

 最速155キロを誇る直球にカーブ、スライダー、フォークなど多彩な変化球を制球よく操り、数多い即戦力の中でもNo・1の呼び声高い。苑田統括部長は「投球がうまいので大崩れしない。先発ローテで10勝はクリアできるんじゃないか」と太鼓判を押した。

 そんな右腕に、佐々岡監督は早々と来春キャンプ1軍スタートを明言。準備は既に始めている。明大の先輩・野村から「しっかり取り組んできた方がいいよ」との助言もあり、週2回を週4回に増やした筋力トレーニングや走り込みで、体力強化に努める毎日だ。

 体重は目下76キロ。食事も1日5~6食に増やし、キャンプインまでの2カ月間で4キロ増の80キロを目標値に掲げる。「この2カ月が大事。動けないとキャンプに入っても付いていけないと思う。しっかり考えて、やるべきことに取り組みたい」と視線を前に向ける。

 背番号は「18」に内定。佐々岡監督や米大リーグのドジャースで活躍する前田健らが付けたエース番号に「重みしかない。評価して頂いているのはうれしいけど、それだけのことをやらないといけない」と浮かれず、冷静に足もとを見つめる。

 「苦しいことが多いと思うけど、1年を大事に取り組みたい。野村さんも(新人王を)獲っているので行けるところまで行きたい。ゲームをつくり、勝てる投手、信頼される投手になりたい」

 さすが主将でエースだ。高い意識がキラリと光る。開幕から先発ローテーションをつかみ取り、新人王へ、さらにはカープの、球界のエースへ。夢の舞台で即戦力No・1、森下の挑戦が始まる。(江尾 卓也)

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