巨人・原監督「やられたらやり返す。その一点ですね。やられたらやり返す」

[ 2019年10月20日 22:40 ]

SMBC日本シリーズ2019第2戦   巨人3―6ソフトバンク ( 2019年10月20日    ヤフオクD )

<日本シリーズ ソ・巨2>ゲームセットの瞬間、ナインに気合いを入れる原監督(撮影・森沢裕)
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 セ・リーグを5年ぶりに制しながら、パ・リーグ2位からクライマックスシリーズ(CS)を勝ち上がってきたソフトバンクに痛恨の開幕2連敗を喫した巨人の原辰徳監督(61)は「やられたらやり返す。その一点ですね。やられたらやり返す」と語気を強めた。

 5回2死まで1人の走者も出さないパーフェクトに抑え、6回1安打無失点の快投を見せた先発左腕・メルセデスについては「非常に飛ばしていってナイスピッチングだった。良かったと思います。“6回ナイスピッチング”とバトンを渡したというところです」と高く評価。

 だが、打線がアンダースローのソフトバンク先発・高橋礼に7回2死までノーヒットに抑えられる中、メルセデスの後を受けたリリーフ陣がソフトバンク打線に打ち込まれた。0―0で迎えた7回、2番手として大竹が登板。先頭・デスパイネを打ち取った打球をこの回から途中出場したばかりの三塁手・山本がエラーして出塁を許すと、続くグラシアルに左前打され、デスパイネの代走・周東が俊足を飛ばして無死一、三塁。3人目の6番・松田宣に2ボールから投じた3球目のシュートをバックスクリーンへ叩き込まれた。さらに3番手・桜井は8回、柳田に左越えソロを浴びると、4番手・高木も福田に右越え2ランを被弾。リリーフ陣が終盤に3アーチを浴びる痛恨の継投失敗となった。

 「(リリーフ陣は)エラーというのも足を引っ張りましたけど。しかし、甘いところに行ったら打たれるという気持ちでね、次は甘いところに行かなければいいわけだから、次は。(山本のエラーは)懸命にプレーしたんでしょうけど、ピッチャーの足を引っ張ったね」。

 打線は0―6で迎えた9回に猛反撃。ソフトバンク3番手・高橋純から2連続を含む3四球をもらって1死満塁のチャンスを築き、ここで代わった4番手の守護神・森から岡本、阿部が連続タイムリーを放って3点を返して3点差とし、代打・ゲレーロも続いて2死一、三塁と一発出れば同点というところまで迫ったが、山本が遊ゴロに終わってゲームセットとなった。

 6安打2得点に終わった初戦に続き、第2戦は4安打3得点。初戦で無安打だった4番・岡本は終盤にタイムリーを含む2安打を放って気を吐いたが、2試合で1番・亀井は6打数無安打、2番・坂本勇は7打数1安打、3番・丸は6打数無安打と快音聞かれず。原監督はそれでも「1、2、3番はうちの円熟期の選手達。一日おいて彼らがまた暴れるでしょう」と全幅の信頼を寄せた。

 日本シリーズは移動日を挟み、22日から巨人の本拠・東京ドームに舞台を移して第3~第5戦が行われる。セ・リーグ覇者の意地が見せられるか、注目だ。

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