西武・秋山、外崎、源田“埼玉つながり”で被災地訪問 サッカー浦和・阿部呼び掛けに応えた

[ 2019年10月20日 16:45 ]

被災者にカレーをふるまう西武・秋山
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 「埼玉ライン」の支援の輪だ。

 西武の秋山、外崎、源田の3選手が20日、台風19号で被害に遭った埼玉県東松山市、坂戸市の一時避難所を訪問。マントやTシャツ、靴下など防寒具を配布し、カレー200食を配りながら写真撮影をするなど避難住民と触れあった。

 「映像や写真も見た。こんなところまで水が上がってくるのか…と。僕等の想像以上の被害だった」と秋山。活動のきっかけは、同じ埼玉に本拠を置く浦和レッズのMF阿部勇樹から直接、連絡をもらったことだった。

 「レッズも訪問活動などをします。ライオンズも一緒にやれたら動きますか?」――。CSファイナルS終了直後に連絡をもらい、秋山はすぐ動いた。両チームでの合同での実施とはならなかったが、球団に掛け合って「埼玉つながりです」という支援活動が実現。「チームとしてやっていけることがあると確認した。これからもいろんな事があるたびにチームで動ければ」と話した。

 東松山市では都幾川の堤防が決壊して一人が死亡。約480戸が床上・床下浸水し、今でも36人が一時避難所で寝泊まりする。

 秋山らの来訪に合わせて一時避難所に足を運んだ森田光一市長は「本当にありがたい。皆さん、勇気づけられたと思う。昨日から楽しみにしていたので」と話した。

 地元企業で軟式野球をプレーする橋本隆一さんの自宅は「一階の天井まで水が来た」といい、野球用具も全て泥にまみれてしまったという。それだけに地元のスター選手の訪問に「会えてうれしい」と笑顔を見せた。

 サインなどに応じた源田は「来る途中に家も見させてもらった。ニュースと違って恐怖心も感じた。頑張っている方が少しでも笑顔になれば」。外崎も「僕も東日本大震災の時に東北にいて同じような経験をした。本当に苦しい気持ちで、大変な時だと思う」と話した。

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