ソフトB内川の強め投前バント救った周東の足…巨人炭谷は脱帽「速いですね」

[ 2019年10月20日 08:15 ]

日本シリーズ2019第1戦   ソフトバンク7-2巨人 ( 2019年10月19日    ヤフオD )

7回無死二塁、内川のバントをさばいたマシソンは、二塁走者・周東のスタートを見て三塁送球をあきらめる(撮影・大森 寛明)
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 【シリーズ追球ズーム ここにFOCUS】とどめを刺したのはソフトバンクが持つ強烈な武器だった。一挙4得点で試合を決めた7回だ。無死二塁から代走に出た周東が、4得点を引き出した。

 初球。内川の送りバントは投手・マシソンの真正面に強めに転がった。通常なら完全に三塁アウトのタイミング。ところが、周東が完璧なスタートを切っており、マシソンは送球を諦めるしかなかった。「(投球が)ストライクで真ん中付近なので内川さんはバットを引くことも空振りすることもない。(バントを)やる前にスタートを切れた」。周東はそう振り返った。

 好判断と内川への信頼感。だからバットに当たる前にスタートできた。「(走者が周東だから)少々強くてもと思っていた。あんな真正面とは思わなかったけど、安心感はありました」。内川もまた信頼感を口にした。

 次の1点が勝負を決める場面で、周東は1死三塁という理想的な加点機をつくった。四球で無死一、三塁となると、偽装スクイズで好機を広げ、3連打で4得点。三塁に周東がいることで、巨人バッテリーにプレッシャーをかけた結果だった。

 短期決戦でモノを言うのが、ここぞの場面での「足」。「点を取るために出してもらってるので」。育成出身の足のスペシャリストが、第2戦以降も巨人にとって脅威となる。(秋村 誠人)。

 ▼巨人・炭谷 最初はいけると思ったけど、あれは間に合わない。速いですね。

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2019年10月20日のニュース