楽天 渡辺直が打撃コーチ兼任へ 的確に助言できる貴重な存在として評価

[ 2019年10月13日 05:30 ]

楽天・渡辺直人

 楽天の渡辺直人内野手(38)が、来季から1軍打撃コーチを兼任することが12日、分かった。新体制に移行するにあたって球団が打診。近く正式発表される見通しで、球団史上初となる選手兼コーチが誕生する。

 守備、走塁面でも貢献度が高いチーム最年長のベテランだが、今回はチーム打撃や小技の指導役を託された。2軍監督から昇格した三木新監督が掲げるのは「隙のない野球」の構築。攻撃面では、状況に応じた打撃や効率良く得点に結びつける作戦遂行能力が不可欠になる。若手が多いチームにあって、的確に助言できる貴重な存在として評価された。

 石井一久GMは新体制の人事を進める上で「改革や伝統の基礎をうまく促進できる」という要素を重視している。渡辺直は他球団でプレーした時期もあるが、楽天のチームカラーや選手の特徴などを熟知。さらにムードメーカー的存在で、人望も厚い。球団第1号の兼任コーチとして、1980年生まれの「松坂世代」の名バイプレーヤーはうってつけの人材といえる。

 13年目の今季は右足首のケガもあってプロ入り後最少となる19試合の出場にとどまった。来季は選手としてチームに貢献することを念頭に置きつつ、指導者としても新生イーグルスを支えていく。

 ◆渡辺 直人(わたなべ・なおと)1980年(昭55)10月15日生まれ、茨城県出身の38歳。牛久―城西大―三菱ふそう川崎を経て、06年大学・社会人ドラフト5巡目で楽天入り。1年目から正遊撃手として活躍した。10年オフに金銭トレードで横浜に移籍し、13年7月には交換トレードで西武へ。17年限りで戦力外となり、18年から古巣・楽天に復帰。1メートル73、73キロ、右投げ右打ち。

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