筒香 来季メジャー挑戦 DeNAがポスティング容認「夢に向かって頑張ります」

[ 2019年10月8日 05:30 ]

米大リーグ挑戦が決まったDeNA筒香(撮影・島崎忠彦)
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 DeNAの筒香嘉智外野手(27)が今オフにポスティングシステムを利用して大リーグへ挑戦することが7日、決まった。DeNAの三原一晃球団代表(51)が筒香の希望を容認したことを明らかにした。代理人はダルビッシュ(カブス)の代理人を務めるジョエル・ウルフ氏(49)が有力。DeNAで通算205本塁打した日本の誇るスラッガーが海を渡る。

 筒香はクライマックスシリーズに敗れた試合後、ロッカールームで、ともに戦ってきた選手たちに「今日でチームを離れるが、夢に向かって頑張ります」と所信表明した。横浜スタジアムを後にする際には、メジャー挑戦の希望を受け入れてくれた球団に感謝の言葉を述べた。

 「そういう(メジャー挑戦の)話をさせていただいてOKをいただけたのは感謝の気持ちしかない」

 チームに欠かせない主砲を送り出す。レギュラーシーズン終了後、筒香にポスティング容認の方針を伝えた三原球団代表は「主将という中心選手でもありますし、戦力面では痛手なんですが、じっくり話をして、彼の小さい頃からの夢。選手生命を考えると限られた時間を有効に使ってもらいたいと思った」と説明した。

 昨年11月の契約更改交渉の席で「小さいころからの夢であるメジャーリーグでプレーしたいという思いがあると(球団に)伝えました」と将来的な米球界挑戦の希望を伝えたが、海外フリーエージェント(FA)権の取得は早くても21年シーズン。今年11月で28歳になる。脂が乗り切った状態で、メジャーに挑戦してもらいたいとの球団の配慮があった。

 17年の第4回WBCで日本の4番を務めたスラッガーは、すでに代理人の選定作業も本格的に進んでいる。米大手エージェント会社「ワッサーマン・メディア・グループ」のジョエル・ウルフ氏が有力だ。同氏はダルビッシュの代理人も務めており、サポートを受けながら新天地を目指すことになる。

 三原代表は容認の方針を伝えた際に「現役選手として日本に帰ってくることになった場合は、必ず我々に声を掛けてほしい」と伝え「“うれしい。必ず帰ってきたい”と言ってくれた」というやりとりを明かした。球団としては初めてのポスティング容認。ポスティング申請の時期も含めてアシストする。

 「僕自身も頭の中でしっかりと今年を整理しながらやりたい。相談したい人もいる。それで決められたらな、と思います。まずは今シーズンのことをしっかり整理します」と筒香。夢への実現へ動きだした。

 ▼ポスティングシステム 日本の所属球団は11月1日から12月5日までの間に大リーグ側に申請し、米30球団に通知された翌日から30日間、獲得希望の全球団と交渉できる。契約金、年俸、バイアウト(契約解除)額の総額を「トータル・ギャランティー・バリュー」とし、2500万ドル(約26億7500万円)までの部分に20%、2500万ドルから5000万ドル(約53億円)までに17.5%、5000万ドルを超えた部分に15%をかけた額を足し譲渡金を算出する。本制度は18年11月1日から3年契約。

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