阪神 代走・植田の走力でファーストS突破 二盗、暴投で三塁、犠飛で生還「絶対やり返したる!って」

[ 2019年10月7日 22:50 ]

セCSファーストステージ最終戦   阪神2―1DeNA ( 2019年10月7日    横浜 )

<D・神>8回1死三塁、梅野の中犠飛で生還する植田(撮影・島崎忠彦)
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 セ・リーグのクライマックスシリーズ(CS)ファーストステージ(3試合制)は7日、横浜スタジアムで最終戦が行われ、レギュラーシーズン3位の阪神が同2位のDeNAに2―1で勝利を収め、通算2勝1敗で5年ぶり2度目のファイナルステージ(6試合制)進出を決めた。

 1勝1敗で迎えた第3戦。引き分けならシーズン上位のDeNAが勝ち抜けとなる中、阪神が代走・植田の走力で決勝点をものにした。1―1で迎えた8回。1死から死球で出塁した高山の代走に出た植田が二盗と暴投で三塁まで進み、梅野の中犠飛で勝ち越し。これが決勝点となった。

 「思いっ切り走りました」と23歳の植田が笑顔で胸を張った。「行く前から初球にいこうと思ってたんで…」と梅野の打席の初球にすかさず二盗成功。俊足を生かして楽々セーフになると、5球目の暴投で三塁へ。梅野が7球目に中飛を打ち上げると、再び快足を飛ばして決勝のホームに滑り込んだ。

 第2戦では7回に北條の代走に出て盗塁失敗。「きのうやられてたんで絶対やり返したる!っていう気持ちは持って走りました」。本塁生還のシーンは「梅野さんが飛距離十分な打球を打ってくれたんで。楽にしてもらいました」と声を弾ませた。

 阪神は9月29日までセ・リーグ4位だったが、今季最終戦の同30日に広島をかわして3位に浮上し、大逆転でCS進出。CSでも“下克上”を果たした勢いに乗って、9日開幕のファイナルステージでは5年ぶりリーグ優勝を果たした巨人に挑む。「すごく雰囲気がいいと思うんで」と植田。「絶対ジャイアンツに勝って日本シリーズ行きたいと思います!」と声を張り上げると、雨でびしょ濡れの虎党から大きな歓声が上がっていた。

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2019年10月7日のニュース