ソフトB工藤監督「本当に苦しい決断だった」スタメン&打順組み替え奏功「必ず所沢で勝って帰ってくる」

[ 2019年10月7日 21:51 ]

パ・リーグCSファーストS第3戦   ソフトバンク2ー1楽天 ( 2019年10月7日    ヤフオクD )

内川と勝利のタッチをする工藤監督(左)(撮影・中村達也)
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 パ・リーグのクライマックスシリーズ(CS)ファーストステージ(3試合制)は7日、ヤフオクドームで最終戦が行われ、レギュラーシーズン2位のソフトバンクがベテラン内川の活躍で同3位の楽天を2―1で下し、6年連続12度目となるファイナルステージ進出を決めた。9日開幕のファイナルステージでは2年連続のリーグ優勝を果たした西武と対戦する。

 第1戦を落とし、後がない状態から2連勝。パ・リーグのファーストSで初戦に敗れたチームがファイナルSに進出したのは、過去12年で2017年の楽天の1度だけ。追い込まれた状況で工藤監督は松田宣をスタメンから外すなど先発選手と打順を入れ替える決断を下し、突破率わずか8.3%の壁を打ち破った。

 試合後に工藤監督は「ほっとしている気持ちと、選手たちが本当によくやってくれたなという思いと、今日ヤフオクドームに駆けつけていただいたファンの皆さんのアツい声援のおかげで勝つことができて、本当にうれしく思っています」と安ど。スタメンの組み替えには「自分に後悔がないように、そしてなんとか所沢に行ってまた西武と勝負したいと強い思いを持って、本当に苦しい決断だったんですけど…素晴らしい結果が出てよかったと思います」と決断を振り返った。

 ベテランの内川が同点打&決勝ソロ本塁打と全2打点を挙げる活躍には「本当にね、クライマックスシリーズで素晴らしい成績を残しているというのは過去にもたくさんあったんですけど、今日も勝負強いところを見せてくれてチームに勝ちを呼び込んでくれて、素晴らしい頼りになるベテランがここで活躍してくれてうれしく思います」と笑顔。先制弾を被弾しながらも6回途中1失点と試合をつくった先発・高橋礼には「本当、プレッシャーのかかる大きな試合で素晴らしいピッチングをしてくれて…今年から先発でやって素晴らしい活躍をしてくれたんですけども、この大きな舞台でも素晴らしいピッチングをしてくれて、本当によくやってくれたとほめてあげたいです」と称賛した。

 その好投・高橋礼を迷いなく変える決断も奏功した。2番手・高橋純と4番手のルーキー甲斐野がいずれもピンチで好救援。「チームがここで勝負ができているのも若い人たちの力が本当に大きかったと思いますし、特に甲斐野君と高橋純平君が素晴らしい活躍をしてくれて、そのおかげもあったんですけど、今日も1点もやれないというところで素晴らしいピッチングをしてくれて、見事だったと思います」と若鷹の奮闘をほめたたえた。

 6年連続のファイナルSへ「またファイナルで勝負することができますので、本当にみなさん楽しみにしていてほしいと思いますし、必ず所沢で勝って帰ってきます」と勝利宣言。「とにかく勝つしかないので、みんなの力とファンの皆さんのアツい思いを所沢に持って行って、一戦一戦精一杯戦ってきます。そして必ず勝って帰ってきますので、皆さん楽しみにしていてください」と工藤監督は何度も力強く勝利を誓った。

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