阪神・福留、短期決戦へ自然体「6連勝した時の気持ちをみんなが持てば良い」

[ 2019年10月5日 05:30 ]

ティー打撃で調整する福留(撮影・大森 寛明)
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 ベテランならではの落ち着きだ。実績と経験と存在感がそうさせる。感情が高揚している若手とは異なりCS初戦の前でも極めて冷静だった。5日のDeNA戦を控え、最終調整を終えた福留は静かに闘志を燃やした。

 「(短期決戦も)そんなに難しいことじゃないでしょ。DeNAとの相性がいいとか、そんなの関係ない」

 チームメートへのメッセージに聞こえた。特にスタメンに多く並ぶであろう若トラたちへ向けたもの。たとえ経験が少なくても、もしも調子を落としていたとしても、ましてやペナントレースでは相性が悪かったとしても、強調したいことは、ひとつだけだ。

 「短期決戦だしね。6連勝した時の気持ちを、みんなが持てば良いんじゃないでしょうか」

 阪神では5度目のCS出場。中日時代は2度、日本シリーズに出場した。日本代表での国際大会、さらにメジャーリーグでもプレーした。短期決戦も大一番もすべて知り尽くしている。

 短期決戦で相性は無関係と強調したが、実はニクいほど高数字が並ぶ。今季のDeNA戦での打点は球団別トップの15を記録(2位は広島戦の9)。対戦打率も同トップの対巨人の・365に次ぐ、・311。ファーストSも、ファイナルSも背番号8に任せよう。

 「(若手にとっても)いいんじゃない。楽しんで経験すれば」

 17年のDeNAとのファーストSでは初戦に2ランを放って2―0勝利。過去のCSでは4発を放ち、中日時代の日本シリーズでも2本塁打している紛れもないポストシーズン男だ。冷静で、自然体に振る舞っているが、、やっぱり頼もしすぎる。 (山本 浩之)

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2019年10月5日のニュース