阪神 高橋聡が引退会見 涙浮かべ「ホッとしています。体が限界と思った」

[ 2019年9月25日 11:15 ]

引退会見を行う阪神・高橋聡(撮影・亀井 直樹)
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 阪神の高橋聡文投手(36)が25日、スポニチ本紙既報通り今季限りで現役を引退するを表明した。15年オフに金本前監督の熱烈なラブコールを受けて国内FA権を行使して阪神に移籍。中日、阪神では貴重な中継ぎ左腕として一時代を築いた。西宮市内の球団事務所で引退を会見を開き、18年間の現役生活にピリオドを打つ決意を明かした。

 「(現在の心境は)ホッとしています。決めるまでは迷いがあったんですが…。ホッとしています。体が限界だなと思ったので決意しました」

 涙を浮かべながら揺れ動いていた複雑な心境を明かした。富山・高岡第一から01年ドラフト8位で中日に入団。下位指名で、投手としては小柄ながらも、投げっぷりの良さとマウンド度胸を武器にリーグを代表する中継ぎ左腕にまで上り詰めた。10年には浅尾との最強のセットアッパーコンビを結成。63試合の登板で4勝1敗31ホールド、防御率1・61の圧巻の成績で優勝に貢献した。

 「中継ぎというのはすごいポジションで。面白さもあって。きつい練習をして、たった1球しか投げないときもありますけど、それで人々に感動を与えることもできる」

 中継ぎ一筋で生き抜いてきた誇りは持ち続けていた。左肩の不安で昨季の1軍戦は15試合。今季も2軍戦16試合に止まり、2年連続でチームに貢献できなかったことで決意を固めた。引退会見には中日時代からの同僚である福留が休日ながらもサプライズで駆けつけて花束を手渡した。誰からも愛されたいぶし銀左腕が、愛したマウンドと仲間に別れを告げた。

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