広島・永川 引退スピーチで男泣き「すべての皆さまに感謝します」さん然と輝く球団最多165セーブ

[ 2019年9月23日 18:15 ]

セ・リーグ   広島4―3中日 ( 2019年9月23日    マツダ )

<広・中>引退セレモニーのあいさつで涙ぐむ永川 (撮影・奥 調)
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 球団最多の通算165セーブを挙げ、今季限りでの現役引退を6日に表明した広島の元守護神・永川勝浩投手(38)が23日の中日戦(マツダ)で先発登板。大島をオール直球勝負で一ゴロに打ち取って降板し、17年間の現役生活に別れを告げた。

 延長10回に選手会長を務める会沢の今季3度目となるサヨナラ打で劇的な勝利を飾った試合後には引退セレモニーが行われ、「本日はクライマックスシリーズ(出場権)を争う大事な時期にこのような試合を用意していただき、誠にありがとうございます」と一言ひとこと噛み締めるように挨拶。

 「17年間という長い間、広島東洋カープ、歴代の監督さん、コーチたち、トレーナーの方々にお世話になりました。僕に関わっていただいたすべての皆さまに感謝します。ありがとうございます」と話した後で「そして僕を生んでくれた両親、ずっと一緒にいてくれた家族…」と家族について触れると言葉に詰まって男泣きし、スタンドのファンからの声援に励まされて何とか涙声で「ありがとうございます…」と必死に言葉をつないだ。

 「最後に最高の広島ファンと一緒に17年間やれたことを誇りに思い、現役生活を終えようと思います。いろいろありがとございます」。そう話して短めの引退スピーチを締めくくった永川はスタンドの四方に頭を下げて感謝。長年バッテリーを組み、決め球のフォークを体を張って止め続けた石原、そして妻と2人の愛娘から花束が贈られるとようやく笑みが浮かんだ。

 その後チームメート、家族とともに記念撮影し、仲間たちの手で5度宙に舞うと、場内一周。ベンチに戻ると裏方さんら一人ひとりと惜別の握手をかわしてからグラウンドを去った。

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