広島・永川引退会見 故障に悩み「心が折れた。限界を感じた」

[ 2019年9月23日 09:48 ]

引退会見する広島・永川(撮影・奥 調)
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 広島・永川勝浩投手(38)は23日、マツダスタジアム内で引退会見を開いた。背番号20のユニホーム姿で登場し、目にはうっすらと涙をためているようにも見えた。

 故障に悩まされた現役生活だった。17年秋には左膝を手術。昨季は22試合に登板したものの、今季は1軍での出場がなかった。

 「今年はトレーニングをしていてもどこかが痛くなったり、いいパフォーマンが出ても試合で出せなかったり…。そういうところを総合して、心が折れたということですかね。若い人たちが頑張っている中で、それと同等以上のボールが投げられなくなって、限界を感じてしまいました」

 2003年に自由獲得枠で広島に入団し、1年目から球団新人最多の25セーブを挙げた。「山本浩二監督にクローザーを任せてもらって、そういう道を作っていただいた。感謝しています」。

 広島県三次市出身。広島新庄から亜大に進学し、プロで再び故郷に戻ってきた。「広島に生まれて、広島東洋カープに入って。他のチームは知らないですけど、最高のチームだった。いい先輩に恵まれました」。きょう23日の中日戦での引退セレモニーでは、予告先発された。1人限定で現役最後の投球に向かう。

 通算成績は526試合、38勝42敗、防御率3・47。球団記録の165セーブ。

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2019年9月23日のニュース