広島 小園 今永撃ちに意欲「しっかりアピールして絶対にCSに出たい」

[ 2019年9月19日 05:30 ]

キャッチボールする小園(撮影・島崎忠彦)
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 広島は18日にDeNAとの最終戦が今季2度目の雨天中止となり、きょう19日へ順延された。先発出場を有力視される小園海斗内野手(19)はスライドで先発する今永撃ちに意欲。球団の高卒新人では史上初のクライマックスシリーズ(CS)出場へ猛アピールを期した。

 小園は予告先発に発表された左腕の名前にほほえんだかもしれない。CSファーストステージで再戦する可能性の高い今永がスライド登板。「しっかりアピールして絶対にCSに出たい。スタメンで出られるようにしたいです」。絶好のアピール機会が雨に流されることなく巡ってきた。

 CSに出場すれば、球団の高卒新人では初となる。今永との対戦成績は2試合で4打数1安打1三振。初対戦だった8月18日は第1打席で外角のスライダーを拾って中前に運んだ。「軌道も分かっているし、対戦経験があると違う。真っすぐを頭に入れながら、カットボールに対応したい」。難敵を思い浮かべながら、横浜スタジアムの室内練習場で約30分間の打撃練習を行った。

 「対戦した左投手では一番いい投手だと思います。甘い球は来ないし、真っすぐも変化球もコースにきっちり投げ分けてくる。しかも、真っすぐは速くて重い。クイックもあるし…。常に準備して遅れないようにしたいです」

 遊撃の定位置争いは、三好との一騎打ちとなっている。14試合を消化した9月は先発4試合の三好に対して、小園は10試合と一歩リード。きょう19日も小園の先発出場が有力だ。迎打撃コーチは「もちろん(CSの参考にする)。今永にどういう内容を見せられるか。ショートなので守備の兼ね合いもあるけど、相手からしたら(三好と)どっちが嫌なのかを見極めたい」と内容を求めた。

 巨人が中日に敗れ、リーグ4連覇の完全消滅は再び免れた。1・5ゲーム差に離されている2位・DeNAとの最後の直接対決を落とせば、2位浮上は厳しくなる。チームにとっても、今永攻略は必須である。(河合 洋介)

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2019年9月19日のニュース