広島・大瀬良、6回5失点で9敗目 6年目でヤクルト戦初黒星「思うようにいかなかった」

[ 2019年9月17日 05:30 ]

セ・リーグ   広島4―6ヤクルト ( 2019年9月16日    マツダ )

顔をしかめる大瀬良(撮影・坂田 高浩)
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 広島・大瀬良大地投手(28)が16日のヤクルト戦で3被弾するなど6回5失点と精彩を欠き、9敗目を喫した。ヤクルトには6年目にして初黒星。緒方孝市監督(50)にとっては通算300敗目で、最下位相手に痛恨の連敗だった。2位・DeNAから1・5ゲーム差を詰められず、あす18日の直接対決を迎えることとなった。

 2位浮上を目指すどころか、若手中心に移行し始めた燕に足をすくわれた。「負けられない気持ちだった。(この時期に)きっと普通の気持ちで入る人はいないはず…」。大瀬良の責任感は正念場で空回りした。

 2回1死から広岡に右中間へ同点ソロを浴び、4回2死一塁では山田哲の左翼線への適時二塁打で勝ち越された。さらに4回は村上に中堅左へのソロ、6回には中山に右中間への2ランを献上して計3被弾。6回93球を数え、9安打5失点と本領とはほど遠かった。

 「入りは悪くなかったけど、甘くなった所を逃してくれなかった。厳しくいこうと意識していたけど、思うようにいかなかった」

 ヤクルトには6年目にして初黒星。球団記録を更新していた同一カード連勝が12で止まった。「いつかは途切れるもの」と記録には無関心でも、途切れたタイミングは最悪だった。4試合連続だった中5日での登板は奏功しなかったと言っていい。フル回転もむなしく、その間は1勝のみ。「もどかしさは感じる。何とか修正したい」と頭を下げた。

 通算300敗目を喫した緒方監督は交代時期を悔やんだ。2点劣勢だった5回先頭で代打を送らず続投させた直後に2ランを被弾。「代えてもいいかな…と考えたけどね。もう1、2イニング踏ん張ってくれないかという所での失点は痛かった」と思惑は外れ、佐々岡投手コーチは「入りが単調だった。緩急が使えていない」と課題を挙げた。

 巨人が敗れたため、リーグ4連覇の完全消滅は先送りとなっても、最下位のヤクルト相手にあまりに痛すぎる連敗となった。2位・DeNAとの1・5ゲーム差を縮められず、18日の直接対決を迎える。残り4試合。もう一つも落とせない。(河合 洋介)

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2019年9月17日のニュース