阪神 先発野手全員安打で10点快勝 鳥谷が今季初打点! ヤクルト村上33号は空砲

[ 2019年9月11日 22:24 ]

セ・リーグ   阪神10ー3ヤクルト ( 2019年9月11日    甲子園 )

8回1死一塁、鳥谷は左線に適時二塁打を放つ(撮影・坂田 高浩)
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 阪神はヤクルトに10―3で勝利。荒天のため1時間以上開始が遅れたが、打線は湿ることなく先発野手全員が快音を響かせた。

 4日DeNA戦以来のスタメン出場を果たした北條が均衡を破った。0-0の4回2死一塁から糸原、高山の連続安打で2死満塁に。迎えた7番・北條が左前適時打を放ち、2点を先制した。

 5回にヤクルト村上に一発を浴び1点差に詰め寄られたが、1イニング2本塁打ですぐさま突き放した。2-1の5回、木浪が右前打で出塁し、2番・近本が犠打で送り1死二塁に。この場面で迎えた3番・福留が左中間に落ちる適時打を放ち、1点を返した。

 なおも1死二塁から4番・マルテがヤクルト先発・小川の4球目を捉え、左翼席へ。8月20日のDeNA戦以来となる豪快な12号2ランで2点を追加。

 さらに2死走者なしから、6番・高山が右中間へ大きく弧を描く4号ソロ。この回一挙4点を追加し、6-1と大きく突き放した。

 8回にも1死二、三塁から8番・梅野に内野安打が飛び出し2点を追加。なおも1死一塁、代打に鳥谷が登場し、大歓声の本拠地の中、冷静に5球目を捉え適時二塁打に。8月31日に今季限りでの阪神退団を表明している背番号「1」が今季初打点を挙げた。通算2083本目の安打に、地鳴りのような歓声が甲子園に響いた。また、近本の今季143本目の安打でホームへ生還。ベテランとルーキーの共演で10点目を挙げた。

 新人の活躍で71年ぶりの記録も見えてきた。木浪がこの日2安打の貢献。今季88安打目とし、シーズン100安打まであと12本とした。近本と新人W100安打達成となれば、48年の後藤次男(129本)、別当薫(114本)以来71年ぶりの快挙。記録達成は木浪のバットにかかっている。

 その近本は初回、578打席目で初となる併殺打。連続無併殺は止まったが、ルーキーイヤーから非凡さをうかがわせた。

 投げては先発の青柳が5回2/3を6安打3失点。5回まで村上のソロのみの1失点と好投した。6回に4安打を浴び降板したが、キャリハイを更新する8勝目を挙げた。

 ヤクルトは5回に村上が33号ソロを放ち1点を返す。4点を失い6-1とされた直後の6回には雄平、村上の2者連続適時打で2点を返したが、反撃及ばす。先発・小川が5回9安打6失点と粘れず、今季12敗目を喫した。

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