ヤクルト大引 13年目での大台到達 「鮮明に覚えている」プロ初安打

[ 2019年9月1日 08:30 ]

通算1000本安打を達成した大引(撮影・大森 寛明)
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 ヤクルト・大引啓次内野手(35)が8月23日の阪神戦で3回に左前打を放ち、史上302人目の通算1000安打を達成した。法大から06年大学生・社会人ドラフト3巡目でオリックスに入団。プロ入り13年目での大台到達だった。

 最も記憶に残る安打は1本目。新人だった07年3月24日のソフトバンクとの開幕戦で、スタメン出場すると2回の初打席で斉藤和巳から右前打を放った。「これからプロ野球人生が始まるという試合で、鮮明に覚えている。(初安打を打ち)プロとして一歩が踏み出せた」と振り返る。

 これまで、3球団を渡り歩き多くの打撃コーチから指導を受けた。その中でも大引はオリックス時代にお世話になった新井宏昌氏、米村理氏の名前を挙げた。「新井さんは法大の先輩で“速い球は前で、遅い球は後ろで打て”とワンポイントアドバイスをくれた。米村さんはフォームもそうだけど、心構えなど、技術以外の部分も教えて下さった」と感謝した。

 一つの目標を達成した大引だが、その後も安打を上積みし現在、1004安打。代打での出場が多いが、最下位と苦しむチームを救う一打を狙っている。(黒野 有仁)

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2019年9月1日のニュース